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フォルクスワーゲン・コリア、排出ガス不法操作車両、来月6日からリコール

登録:2017-01-12 22:37 修正:2017-01-13 06:38
韓国環境部、リコール計画を承認 
「リコールしても性能・燃費に問題ない」 
米国・カナダでは補償策出したが 
韓国国内では「補償しない」
フォルクスワーゲンのティグアン=資料写真//ハンギョレ新聞社

 排出ガス低減装置のソフトウェアを不法操作したフォルクスワーゲンのディーゼル車に対するリコールが韓国でも施行される。

 環境部はフォルクスワーゲンのティグアンの2モデル(2.0 TDIと2.0 TDI BMT) 2万7010台に対するリコール計画を承認したと12日明らかにした。環境部のホン・ドンゴン交通環境課長は「フォルクスワーゲンが全国31のサービスセンターで準備が終えられる来月6日からリコールを始める」と話した。

 今回のリコール計画は、屋内認証条件のみで作動するよう設定された「排出ガス再循環装置」が、実際の道路走行条件でも作動するよう修正し、燃焼効率と車両性能を高めるために燃料噴射圧力と噴射方式を変更することだ。この作業はソフトウェアの交替で実施される。

 環境部は、国立環境科学院交通環境研究所がソフトウェア交替車両の性能と汚染物質排出量を確認した結果、窒素酸化物排出量が屋内で28~59%、道路で20~33%減る一方、加速・登板能力には大きな変化がなかったと明らかにした。ソフトウェア交替前後の燃費比較試験でも、屋内公認燃費には変動がなく、道路走行燃費だけ1.7%の減少率を見せたと説明した。

 環境部は、2015年9月に米国で「ディーゼルゲート」に火が点いたことを契機に韓国国内販売車両の調査を始め、同年11月にアウディ・フォルクスワーゲンの15モデル12万5515台で同じ操作がなされた事実を確認し、認証の取消と販売停止、課徴金賦課措置を下した。フォルクスワーゲンは141億ウォンの課徴金納付までは履行したが、排出ガス不法操作の事実を認めず、不十分なリコール計画書を繰り返し提出したために、環境部の承認を受けることも出来なかった。環境部は残りの13モデル9万8505台については、今後5グループに分けてリコール計画書を受け付け検証する計画だ。

 アウディフォルクスワーゲン・コリアはティグアン所有者に対し無償リコール方法に対する案内文を送ることにした。リコールにより車両を利用できないことに対しては、公共交通費の支給や交通便宜の提供などを実施する予定だ。アウディフォルクスワーゲン・コリアのヨハネス・タモ総括社長は「今回のリコールを初めとして顧客信頼回復のために最善の努力をつくす」と話した。現在、フォルクスワーゲン・アウディブランドの相当数のモデルは韓国国内での販売が中止されている。

 しかし、フォルクスワーゲン・コリアは他には補償計画はないと話した。フォルクスワーゲンは米国とカナダでは転売・修理とは別に、所有者に対して5100~1万ドル規模の補償計画を明らかにした。米国では500ドルの現金補償および500ドル分の修理補償サービスを盛り込んだ「グッドウィル・パッケージ」を施行中だ。フォルクスワーゲン・コリアは2月から施行する100万ウォン分の修理サービス提供(「ウィケア」キャンペーン)は排出ガス操作事態とは関係ないと明らかにした。

キム・ジョンス先任記者、コ・ナム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/778482.html 韓国語原文入力:2017-01-12 18:02
訳J.S(1462字)

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