排出ガス不正疑惑で環境部の聴聞会の対象となったアウディ・フォルクスワーゲンコリアが、「書類上のミス」だとして重ねて釈明したが、政府は自動車認証制度そのものを揺るがしかねない事案と見て、予定通り行政処分を下す方針だ。
25日、仁川(インチョン)西区の国立環境科学院で非公開で行われたフォルクスワーゲン社の認証ねつ造をめぐる聴聞会には、アウディ・フォルクスワーゲンコリアのヨハネス・タンマー代表とチョン・ジェギュン副社長らが出席した。聴聞会終了後、彼らは記者団に「関連事項について十分説明し、善処を求めた。残っている手続きについては環境部と国立環境科学院と協力し、早急に解決策を見出すようにする」と明らかにした。
環境部は先週12日、排出ガスと騒音のねつ造などの容疑で、アウディ・フォルクスワーゲンの79モデルについて、認証取り下げの方針を通知した。同日の聴聞会は、弁護を担当する大手法務法人の関係者など約10人が同席した中、1時間10分間にわたり行われた。
フォルクスワーゲン側は、問題になった車の認証関連書類を作成する過程でミスがあったと主張し、排出ガス量の違法なねつ造はなかったとして、善処を求めた。しかし、政府は認証の取り消しなど行政処分を予定通り強行するものと予想される。国立環境科学院のキム・ジョンス交通環境研究所長は「フォルクスワーゲン社はこれまでの釈明を繰り返したが、確認された違法行為は認証制度そのものを揺るがしかねない重大な問題だと判断される」と指摘した。
フォルクスワーゲンは、政府が認証の取り消しと販売禁止などの行政処分を予告した79モデルに対する売買契約や新車登録を同日から中止した。環境部は聴聞会の結果をもとに、来月初めまでに行政処分を確定する計画だ。同社は政府決定が確定されれば、行政処分の取り消しを求める訴訟を起こすことも検討していることが分った。
韓国語原文入力:2016-07-25 17:39