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チェ・スンシル「第2のタブレットPC」…サムスン支援金資料が多数

登録:2017-01-10 22:56 修正:2017-01-11 02:20
特検、「チャン・シホの弁護人が任意提出 
2015年7月~11月に使用したもの」 
首席秘書官会議の見直し案も含まれ 
チェ氏側「開設者など鑑定すべき」と反発 
サムスン未来戦略室長・次長に事前拘束令状を検討
チェ・スンシルの姪のチャン・シホ氏が7日午後、国会で開かれたチェ・スンシル国政壟断疑惑真相究明のための国政調査特別委員会第2回聴聞会に遅れて出席し、一人で証人宣誓を行っている/聯合ニュース

 パク・ヨンス特別検察官チームが、すでに公開されたものとは異なるチェ・スンシル氏のタブレットパソコン(PC)を確保したと明らかにした。チェ氏の姪であるチャン・シホ氏(拘束起訴)が提出したこのタブレットPCからは、サムスンによるチェ氏一家への支援と関連する多数の電子メールが発見された。

 イ・ギュチョル特検代弁人は10日、定例会見で「5日、チャン氏の弁護人からタブレットPCの任意提出を受けた。このタブレットPCはJTBCが報道したものとは異なり、チェ氏が2015年7月から11月まで使用したもの」と明らかにした。

 特検チームは昨年10月、チェ氏の自宅からチャン氏が荷物を持ち出す場面が撮影された防犯カメラの映像を確保した。特検チームはこの映像をもとにチャン氏を追及する過程で、タブレットPCの存在を知ったという。チャン氏がまずその荷物の中にタブレットPCがあったと記憶していると供述し、チャン氏の弁護人は4日夜、チャン氏の父親からタブレットPCを受け取り、翌日提出した。チャン氏の弁護人は「チャン氏が当時ドイツにいたチェ氏から『荷物を保管しておいて』との電話を受け、タブレットPCを含めJOHN JACOBS(ジョン・ジェイコブス)の化粧品など一部を持って出てきた」と話した。特検チームは電子メールアカウントと使用者の名前、連絡先などの登録情報を根拠に、タブレットPCの持ち主をチェ氏と判断した。

 特検チームが確保したこのタブレットPCには、チェ氏のドイツでのコレスポーツ設立やサムスンの支援金と関連する多数の電子メールのほかにも、2015年10月13日の大統領主宰の首席秘書官会議の中間見直し案などが入っていた。

 チェ氏がこのタブレットPCを使用した期間は、サムスンがチェ氏親子を集中的に支援した期間と重なる。チェ氏は2015年8月26日、ドイツに「コレスポーツ」を設立し、サムスンは設立当日、乗馬訓練、馬の購入費の名目でコレスポーツと220億ウォン(約21億3千万円)の契約を結んだ。サムスン電子がチャン氏の運営する韓国冬季スポーツ英才センターに1次分として5億5000万ウォン(約5300万円)を渡したのも同年10月だ。特検チームは新たに確保したタブレットPCの資料がサムスンの賄賂の対価性を立証する重要な資料と見ている。特検チームは9日に調査したサムスンのチェ・ジソン未来戦略室長とチャン・チュンギ未来戦略室次長に対して事前拘束令状を請求する案も検討している。

 これに対してチェ氏側の弁護人であるイ・ギョンジェ弁護士は、立場資料を出し「チェ氏はチャン・シホ氏が提出したタブレットPCを知らず、使い方も知らない」とし、「当該PCも開設者および使用内訳などを専門機関が鑑定すべきだ」と明らかにした。

ソ・ヨンジ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/778137.html 韓国語原文入力:2017-01-10 21:42
訳M.C(1522字)

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