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釜山の日本領事館前「平和の少女像」強制撤去

登録:2016-12-28 22:12 修正:2016-12-29 10:01
28日、韓日慰安婦被害者合意1年に合せて釜山市民が設置 
釜山東区は4時間後に少女像強制撤去、警察は13人を連行 
ソウル旧日本大使館前では今年最後の水曜集会開催
28日午後、釜山東区草梁洞の日本領事館前に「平和の少女像」を設置した後、撤去を阻むため連座座り込みを行う「未来世代が建てる平和の少女像推進委員会」所属の市民を管轄地方自治体である東区庁職員らが引き出している=釜山/聯合ニュース

 韓日政府による日本軍「慰安婦」被害者問題関連12・28合意の1周年である28日午後、釜山東区(ドング)草梁洞(チョリャンドン)の日本領事館前に、釜山の市民たちが「平和の少女像」(少女像)を設置したが、釜山東区庁と警察が4時間後に少女像を強制撤去した。市民は「日本の警察官、日本の公務員たちか」として反発した。

 釜山の青少年・学生・芸術家などが集まって作った「未来世代が建てる平和の少女像推進委員会」(推進委)の会員100人あまりは28日昼12時から釜山東区草梁洞の鄭撥(チョンパル)将軍銅像前で「日本軍性的奴隷問題に対する日本政府の公式謝罪を要求する水曜集会」を開いた。続いて日本領事館に抗議書簡を伝達し、昼12時40分頃に日本領事館前の歩道にリフト車を動員し重さ1トンほどの少女像を下ろした。管轄地方自治体である東区は少女像が道路法の「道路を占用できる工作物と施設の種類」に該当しないという理由で建設を許さなかった。東区は午後3時30分から少女像を取り囲んだ市民に解散を命じ、午後5時頃に少女像をトラックに載せて他の場所に移した。警察は少女像の撤去を阻もうとした13人を公務執行妨害の疑いで連行した。

 推進委は少女像撤去に抗議するろうそく集会を鄭撥将軍銅像付近で午後7時30分から開いた。推進委関係者は「少女像が日本領事館前に建てられる時まで、ろうそく集会を開く」と話した。

 これに先立って推進委は、昨年の12・28合意以後「平和の少女像建設は私たちの歴史を正しく立て直し被害者の名誉と人権を守る価値ある闘いだ」として、少女像建設のための市民寄付8500万ウォン(約830万円)を集めた。10月には日本領事館前の歩道に少女像の設置を許可してほしいという釜山市民8100人の署名を東区に提出した。この日、ソウル鍾路区(チョンノグ)の旧日本大使館前では約2000人が参加して今年最後の水曜集会が開かれた。参加者は今年亡くなった「慰安婦」被害者7人の遺影に花を捧げて黙祷した。

 市民は慰安婦被害者7人の遺影を持って外交部前に行進した。キム・ボクトンさんは、外交部に向かって立って「大統領が道を誤れば、首が飛ぼうが止めるべきなのに、大統領の言葉だけ信じて言われたとおりにするのか。朴槿恵(パク・クネ)、ユン・ビョンセは今日にも退陣しろ」と叱責した。主催側は「韓日合意無効、朴槿恵・ユン・ビョンセ辞退」を主張する書簡を朗読した。

 慰安婦被害者11人と、亡くなった被害者6人の遺族は日本政府に直接、法的責任を問い賠償を請求するためにソウル中央地裁に日本政府を相手どり損害賠償請求訴訟を提起した。韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)は、日本軍慰安婦被害生存者は現在39人だと明らかにした。

釜山/キム・グァンス記者、コ・ハンソル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/776483.html 韓国語原文入力:2016-12-28 19:23
訳J.S(1369字)

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