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弾劾を求めたろうそくは市民請願に進化中

登録:2016-12-12 22:57 修正:2016-12-13 07:16
弾劾案可決後、相次ぐ署名運動
今月10日、ソウル光化門広場で「韓国YMCA18歳参政権の実現運動本部」が「18歳の青少年に参政権」を与えるための署名を受け付けている=パク・スジ記者//ハンギョレ新聞社

 朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾訴追案が国会で可決されてから、「弾劾要求」に集中していたろうそく集会の民心が、様々な署名運動に進化している。弾劾案の可決という“1次目標”の達成以降、“新しい民主主義”を求めて大小の請願が相次いでいる。

 弾劾案の可決後、最も目につく動きは「国会の次は憲法裁判所」という署名運動だ。「朴槿恵弾劾推進委員会(市民連帯)」はこれまで、朴大統領の弾劾を求める署名運動を展開してきたが、弾劾以降の10日に行われた7回目のろうそく集会からは、憲法裁判所に弾劾の認容を迅速に進めてほしいと請願する署名運動に切り変わった。同日昼、推進委が署名運動を展開するソウル5号線光化門(クァンファムン)駅7番出口の前で市民たちは、足を止めて署名した。弾劾推進委員会の関係者は「弾劾案可決以来、署名簿を新たに作った」と話した。名前と住所を書き込める署名簿には「国会弾劾」の代わりに「憲法裁認容」と書かれていた。この日1日だけで2100人が署名した。

弾劾に向けた署名を集めていた市民団体は
「国会の次は憲法裁」早期の審判を求める
青少年たちは投票権獲得に向けた署名運動に突入
「現行19歳の選挙年齢を18歳に引き下げよう」

チョン・ユンフェ文書波紋の情報提供者
チェ・ギョンラク警衛の遺族らも
広場で名誉回復のための署名運動

今月10日、ソウル光化門駅前で、朴槿恵弾劾推進委員会(市民連帯)が憲法裁判所に迅速な弾劾案の認容を求める署名を集めている=パク・スジ記者//ハンギョレ新聞社

 故チェ・ギョンラク警衛の遺族らも同日初めて広場に乗り出した。彼らは同日午後、ソウル図書館前で「国政壟断の最初の被害者、故チェ・ギョンラク警衛の名誉回復に向けた署名運動」と書かれた立て看板を立てて、市民らに「署名してください」と呼びかけた。チェ警衛は2014年「チョン・ユンフェ文書」波紋当時、資料を流出したとされ、検察の調査過程で自ら命を絶った。チェ警緯の兄は「弟の名誉回復と特検の再捜査のために署名を集めて特検に提出する」と話した。

今月10日、ソウル市庁広場の片隅に故チェ・ギョンラク警衛の名誉回復のための署名運動を知らせる立看板が立っている=パク・スジ記者//ハンギョレ新聞社

 ろうそく集会の民心の“主力”だった青少年たちは、直接投票権を得るための署名運動に突入した。今年10月に発足した「韓国YMCA18歳参政権実現に向けた運動本部」(参政権運動本部)は同日、広場の片隅で「今後大統領は青少年の手で!」と書かれたプラカードを持って、現在19歳の選挙権年齢を18歳に引き下げることを求める青少年参政権運動を繰り広げた。韓国YMCAのク・ジフン幹事は「広場に行くと、当事者である青少年たちだけでなく、大人も青少年参政権運動については共感してくれる」として、「青少年たちを未成熟な存在ではなく、共に生きていく存在として力を合わせるべきだという考えが広まっているようだ」と話した。参政権運動本部は同日、光化門広場で1000人以上の署名を集めた。

 2年半以上にわたり光化門広場を守ってきたセウォル号署名台の前は、同日も真相究明を求める市民でにぎわっていた。広場の片隅にはイ・ソッキ前統合進歩党議員の釈放を要求する署名台もあった。高麗大学のイム・ヒョクペク教授(政治外交学)は「憲法裁で弾劾案が確定されれば、今回のゲートで触発された財閥・メディア・検察改革などの重大な課題の解決に対する市民の欲求はさらに高まるだろう」とし、「大統領選挙の局面を経て、国会で法制化などを通じて処理されなければ、怒りが火山のように噴火するだろう」と話した。

パク・スジ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/774340.html 韓国語原文入力:2016-12-12 18:51
訳H.J(1755字)

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