登録 : 2016.12.02 01:37 修正 : 2016.12.02 06:40

非朴系、弾劾から離脱…セヌリ党「来年4月に辞任」方針で一致 
「即刻退陣」求めるろうそくの民心を「秩序」という言葉で無力化 
野党"内輪もめ"で2日の弾劾実現せず、互いに責任転嫁

朴槿恵政権退陣のための非常国民行動の代表者たちが1日午後、ソウル中区貞洞にあるフランチスコ教育会館で、朴大統領の3回目の談話に対する全国代表者会の後に記者会見を開いて、朴大統領の即刻退陣を要求するスローガンを叫んでいる=シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社
 主人の熱望に代理人は背を向けた。朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾訴追案は結局、1日の本会議案件として報告されなかった。早ければ2日にも行われるはずだった弾劾案の採決も、自動的に白紙化された。弾劾に協力してきたセヌリ党の非朴(槿恵)系の離脱が決定的だった。前日まで、野党と弾劾案の内容を調整してきた非朴系は同日、親朴系が主導した「4月末に退陣、6月に早期大統領選挙」という収拾策に屈服した。「進退問題を国会の決定に委ねる」という大統領の3回目の国民向け談話が発表されてから、2日後のことだった。非朴系の戦線離脱は野党の内輪もめにつながった。1日の本会議の直前に会談を行った共に民主党と国民の党代表は、声を荒げて互いに責任を転嫁した。

 セヌリ党は同日午前、議員総会を開き、朴大統領に来年4月末に辞任することを提案し、6月に早期大統領選挙を実施する方針で一致した。弾劾への参加を公言していた非朴系はこれといった異議を唱えることもなく、この案を受け入れた。「まず国政の混乱を収拾すべき」との理由だった。1カ月以上続いた"ろうそく集会の民心"に逆らい、政治の時計の針をろうそく政局の初期局面に戻してしまったのだ。チョン・ジンソク院内代表は「安定的な政権委譲に向けて、最小限の大統領選準備期間の確保のために合理的な日程だと判断した」と説明した。セヌリ党は今後、国会が推薦した首相が主導して挙国中立内閣を構成する問題を、野党側と協議する方針だ。ろうそく政局初期の収拾策として提示された案だ。龍仁大学のチェ・チャンリョル教授は「結局、今後5カ月間、大統領職を維持するという意味だ。議論が完全に振り出しに戻った」と話した。朴大統領自身が国政壟断の核心であることが検察の捜査で明らかになっており、1・2回目の国民向け談話も偽りであることが明らかになったが、セヌリ党がこの重い真実を無力化するのに、「秩序」という2文字で十分だったのだ。

 弾劾に向けた協力をリードすべき野党の"長兄"である共に民主党も、無能なのは同じだった。指導部は行き当たりばったりであり、議員たちは右往左往していた。院内指導部がセヌリ党の非朴系を説得するのに力を入れていた先月23日、「弾劾票の物乞いはしない」として協力ムードに冷水を浴びせた秋美愛(チュ・ミエ)代表は同日朝、「任期短縮をめぐる交渉はない」とした前日の野党3党代表の合意を破って、非朴系の座長である金武星(キム・ムソン)前セヌリ党代表と単独会談を行った。会談後は「弾劾への参加を説得するために行った」という説明と異なり、「大統領の辞任は遅くとも1月末までに行われなければならない」と述べ、「任期短縮に向けて交渉したのではないか」という疑念を抱かせた。後になって「1月末とは、憲法裁判所の弾劾審判が終了する時点を言及したに過ぎない」として鎮火を図ったが、秋代表の言葉は弦を離れた矢だった。党指導部は急いで議員総会を開き、「2日の採決に向けて弾劾案の発議を強行する」方針で一致した。問題はすでに非朴系が弾劾案の発議に参加しない意向を公式化しており、国民の党も2日の票決には難色を示しているということだ。発議の定足数(在籍議員の過半数)の確保が難しく、2日に弾劾案を採決にかけることは難しくなったが、"ろうそくの民心"を意識して"アリバイ作り"に乗り出したという疑念を拭えない。

 早くから「辞任」と「弾劾」と言う方針を定めた国民の党は、いざ議論が軌道に乗ってからは、"風の前の葦"のようだった。絶えず政治的利害得失を計算し、躊躇していた。「弾劾に先立ち、国会が首相を先に選出すべきだ」と言い張った時からその兆しはあった。大統領府が「首相推薦提案」を取り下げ、野党の気流が「弾劾」に固まってから、「首相選出」カードは諦めていたが、「辞任の時期を国会が決めてほしい」という朴大統領の3回目の談話に再び揺さぶられていた。次期非常対策委員長の全羅道出身の重鎮、キム・ドンチョル議員が「大統領の提案を真剣に検討すべきだ」と切り出し、朴智元(パク・チウォン)非常対策委員長も「自ら辞任するのが最善だが、大統領が拒否するのは明らかだから、弾劾が避けられない」と主張し、"旋回"の余地を残した。国民の党は同日、本会議が終わってから、「5日に弾劾案処理」というチョン・ドンヨン議員の折衷案を提示したが、最初から非朴系の不参加を口実に弾劾カードを回収しようとしたのではないか、疑念を振り払うことはできなかった。

 ためらっていた政界を「弾劾列車」に搭乗させたのは、ろうそくの民心の力だった。大統領の口から「任期短縮」という条件付き降伏宣言が出たのもろうそくが成し遂げた進展だった。しかし、政界は大統領のその一言にいとも簡単に揺さぶられている。弾劾案処理の残りのチャンスは定期国会の最後の本会議が予定されている9日までだ。市民たちが頼れるのは今週末に再び燃え上がるろうそくだけだ。広場を埋め尽くしたろうそくは今後、国会に向かって押し寄せるかもしれない。

イ・セヨン、イ・ギョンミ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2016-12-01 21:07
http://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/772935.html 訳H.J(2342字)

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