北朝鮮の4回目の核実験(1月6日)以降、一歩も譲らない鋭い対立を繰り返してきた南北の外相が25日午後(現地時間)、偶然顔を合わせ、手を握り合って「お会いできて嬉しいです」とあいさつを交わした。24日から開かれているASEAN地域フォーラム(ARF、26日)をはじめとするASEAN関連の外相会議場となるラオス・ビエンチャンの国立コンベンションセンター(NCC)1階の貴賓休憩室での出来事だ。ユン・ビョンセ外交部長官は、昨年末にマレーシアのクアラルンプールで開かれた第22回ASEAN地域フォーラム当時も「ガラディナー」(歓迎晩餐会)の控室で、当時のリ・スヨン北朝鮮外相と遭遇し、あいさつを交わした。
同日午後4時54分頃、ユン長官はジョン・ケリー米国務長官との韓米外相会談を控え、貴賓の休憩室の出入り口付近のソファーに座っていた。ちょうどその頃、リ・ヨンホ北朝鮮外相は休憩室奥の方に座っていた。二人の間に10分以上気まずい沈黙が流れた。イ外相が午後5時8分に席を離れ入口の方に歩いてきた。国立コンベンションセンター21号会議室で開かれるアウンサン・スーチー・ミャンマー外相との二国間会談に合わせて席を立ったのだ。
ドア付近にいたユン長官が先に「お会いできて嬉しいです」としながら、手を差し出した。リ外相も「お会いできて嬉しいです」とユン長官の手を握り、二人は握手を交わした。リ外相が休憩室に出た後、ユン長官も、午後5時17分頃に休憩室を後にした。二人の間に懸案をめぐる対話は一言もなかった。
韓国語原文入力:2016-07-25 20:27