ハン・ミング国防部長官は20日、国会の緊急懸案質問で北朝鮮の中距離弾道ミサイル(IRBM)ムスダンを高角発射した可能性と関連し、「北朝鮮がまともな精神状態ならばムスダンミサイルを高角で発射する理由は全くない」と答えた。
ハン長官は、最近北朝鮮がムスダンミサイルを高角発射した理由について「射程距離どおり3000~3500キロメートルを飛ばすためには、日本の領海を通過することになるのでムスダンの性能を確認するために高角発射をしたと評価する」と答えた。
ハン長官は北朝鮮がムスダンを高角発射し、韓国の首都圏を打撃する可能性に関して「そのような特定状況についてお答えすることは適切でないと考える」と答えた。さらに「ミサイルを高角発射しなくともソウルを攻撃できる火力も資産もある。スカッドミサイルだけでも数百発ある」とし「それに対して『THAADが効果があるとかないとか』言われるかも知れないが、本質ではないと考える」と答えた。ハン長官は「ムスダン一発を防ぐためにTHAADを首都圏に配備しなければならないという論理と、星州(ソンジュ)に配備して大韓民国の多くの地域、住民、産業施設を防御しなければならないということは価値の問題だ。ソウルはソウルで自ら防衛対策を持っている」と主張した。