「3人の子供の父親だ。愛する子供たちに、いつも他人が着た古着ばかり着せていて胸が痛む。最低賃金1万ウォン(約900円)になれば、愛する私の息子たちにもきれいな新しい服を着せてやれる」
全国民主労働組合総連盟(民主労総)は4月18日から6月30日までオンラインで公募した「最低賃金1万ウォンを夢見る幸せな1万ウォン文芸コンテスト」の応募作品111編を7日公開した。民主労総の未組織非正規戦略事業局のクォン・スンファ局長は「『最低賃金1万ウォン』が人生をどのように変化させるか、市民の声を直接聞くために文芸コンテストを初めて企画した」と話した。
低賃金労働者の夢は素朴なものだった。「冷凍のり巻きを食べるか、カップラーメンにするかで悩むことがなくなるだろう」、「今は2日に1、2回食べるご飯が毎日食べられると思う」、「日本式カレー店でトンカツやコロッケのような揚げ物トッピングを追加してみたい」、「たまには友達と映画を観て、娘が着ていた伸びたTシャツを脱いで、私に合ったきれいなブラウスを着たい」、「本を買って思う存分アンダーラインを引きながら読みたい。図書館の本ではメモできないから…」、「安物の子供服は洗濯機で洗えばほつれるので、夜遅くまで手洗いしている。それが止められたら」
いつも邪険にしてきた家族に済まなかったと言い、健康を維持したいという願いもあった。「妻が妊婦の面倒を見て受け取る給料は月100万ウォン(約9万円)余り。家に返ってくれば、それこそ死にそうに疲れているのに、節約しなければならないと湿布の一枚も買えない。最低賃金1万ウォンになれば、それでも湿布を貼ったりメンソレータムでも塗りながら仕事ができるようになるのでは」、「本当に恥ずかしいけど、祖母の体調が悪くなる度に、祖母の心配より病院代の心配をしてきた酷い孫娘だった。ふところ具合が多少良くなれば、祖母の健康を第一に考えられるようになると思う」、「具合が悪くてもお金がないからと我慢しないで病院に行けるだろう。お金がなくて蓄膿症の治療を先延しにして嗅覚を失ってしまった。1時間(最低賃金)1万ウォンになれば、誰の世話にもならずに治療できるだろう」
クォン局長は「(文芸コンテスト応募作品で)現在の最低賃金では人間らしい生活ができないことを改めて確認できた」と話した。今年の最低賃金は時給6030ウォン(約520円、月126万ウォン=約11万円)だ。来年度の最低賃金は雇用労働部傘下の最低賃金委員会が11~12日に第11回、12回全員会議を開き決定する計画だ。労働界は最低賃金1万ウォンを、経営界は凍結(6030ウォン)を主張している。