登録 : 2016.06.29 09:26 修正 : 2016.07.15 11:34

ソウル市に派遣された横浜市公務員の高木由紀さん

ソウル市唯一の海外都市派遣職員として横浜市から来た高木由紀さんが24日、ソウル・太平路のソウル市庁国際交流担当官事務室にある世界地図の前で話している=イ・ジョンウ先任記者//ハンギョレ新聞社
「横浜の保育園保育問題は深刻、
ソウルは体の不自由な方・小さな子供の行き来には不便」
サハリン朝鮮人・慰安婦訴訟の高木健一弁護士が父

 「ソウルは障害者や子供たちには通うのが大変な都市みたいです。(非障害の)成人でないと…」

 高木由紀さん(31)は、ソウル市で働く唯一の外国人公務員だ。日本の横浜市に7年間勤務し、先月23日、ソウル市の地方公務員になった。2012年に朴元淳(パクウォンスン)市長が横浜市を訪問した際に、両都市の相互派遣勤務を約束したためだ。志願して横浜から2番目のソウル市派遣職員になった。

 ソウル市に勤務して1カ月経った24日に市庁で会った高木さん。ソウル市の歩道が目につくようだ。

 「横浜は景観の美しいことで知られているので、ソウルの歩道ブロックが整備されていないのを見ると、お年寄りや子供、障害者には不便に思えました」。ソウルの麻浦(マポ)に住む高木さんは、主に地下鉄で市庁と延世(ヨンセ)大の語学堂を行き来する。

 自分が所属する都市に対する自負心も強い。引きこもり(隠遁型社会不適者)を助ける地域社会活動が活発な一方で、国際都市として多文化政策、海外企業誘致にも注力する外柔内剛型の都市だという。「横浜はすでに完成段階(の都市)なので再開発に力を入れることはありません。横浜は独自市政が可能な政令指定都市ですが、中央政府と対立することもありません。メイン(主人)は横浜市です」と話した。2016年は様々な面からソウル市が比較されることになりそうだ。

 高木さんは「韓国はビル建設のスピードが速い。公務員の業務の流れもとても速いです。決裁方式は日本との差がそれほどないのに、ここでは時間があまりかかりません」と話した。彼女の話には時々韓国語が入り込む。新世代の“知韓派”なので韓国との縁も深い。母親は韓国人。父の高木健一弁護士は1970年代半ばにサハリン残留韓国人帰還問題訴訟、1991年に日本政府相手の初の日本軍「慰安婦」関連訴訟を担った。1994年に米国で開かれた「挺身隊活動基金募金」のため特別講演をしたこともある。その場で、韓国挺身隊問題対策協議会の当時の諮問弁護士だった現市長の朴元淳氏と出会った。ソウル市が高木さんが来るまで知らなかった事実だ。

 彼女はソウルと横浜が共に直面している課題も指摘した。保育問題が代表例だ。日本でも韓国のように、市認可の保育園に子どもを通わせられない親が多い。「保育所待機児童ゼロを目標にして、一時は達成したこともあります。認可保育施設に定員を増やすことを要求しましたが、保育士が不足し、親が求める施設や定員に余裕がある施設をマッチング(連結)させることに限界がありました」

 高木さんは、ソウル市で国際会議・展示会などの大規模な観光客誘致に関連したMICE(マイス)と多文化関連業務を担当する。韓国語の勉強にも熱心だ。幼い頃から韓国をよく訪れた彼女は、大学に進学すると韓国語を第2外国語に選択した。好きな俳優はソン・スンホンだという。

 「韓日両国の架け橋の役割を果たせればと思いました。国際業務がしたかったので、国際都市の横浜市を選び、ソウル市勤務も志願しました。両国の関係は芳しくありませんが、こうして着実に市民・政策交流を重ねていけばお互いの役に立てると信じています」

 父の高木弁護士は、今月末に朴元淳市長と市庁舎で歓談する予定だ。高木さんは今週、横浜市から来たソウル市査察団に同行して支援する。

チェ・ウリ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-06-29 08:13

http://www.hani.co.kr/arti/society/area/750119.html訳Y.B

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