登録 : 2015.12.08 22:59 修正 : 2015.12.09 07:36

国立民俗博物館「飯床之交(食卓での交わり)」展

プロジェクション マッピング技法を活用した「飯床之交(食卓の交流)」展のメディア映像。上は横浜のサムギョプサル食堂、下はソウル望遠洞の居酒屋酒場の営業風景 //ハンギョレ新聞社

 10月から韓国と日本のテレビで放映中の日本ドラマ「孤独のグルメ」シーズン5の初回は、東京郊外の韓国料理店探訪から始まる。 主人公のインテリア事業家 井之頭五郎(松重豊)は肉屋で「野生の日本人になりたい」と独白しカルビ、サムギョプサル、キムチをバクバク食べてしまう。 焼き網で焼いたサムギョプサルを美味そう噛む五郎の幸せそうな表情から今の韓国と日本の国民間の情緒的な壁は見られない。 慰安婦など過去事難題で長く葛藤を続けているが、両国国民共通の食べ物になったラーメン、ヤキニク、キムチなどに見られるように食べ物に関する限り韓国と日本は過去のいつにもまして強い縁を結んでいるのが現実だ。

前世紀以来、一層近づいた
両国の食卓のあれこれを織り交ぜ
飲食嗜好が入り乱れて互いに影響
ラーメンなどの流入後、土着化した食べ物も

 5日からソウル国立民俗博物館で始まった韓日修交50周年特別展「飯床之交(食卓の交流)」展は、両国の味の営みのあれこれを多彩な料理で見せる。 「両国の料理を実際に食堂で食べているような感じを与える」というプランナー のキム・チャンホ学芸士の言葉通り、両国の料理の好みが混じった食堂、スーパーの風景の中を展示は流れる。

 茶碗を手で持って箸で食べる日本人と茶碗を置いて匙で食べる韓国人を対比させて見せる導入の動画がまずよくできている。その内側に入れば韓食堂と居酒屋、食料品スーパーのように演出された展示が現れる。 初めて出会う料理は20世紀初頭の日帝強制占領期間に入ってきた日本式、軽洋食メニュー。 「海苔野菜包みご飯」(スシ)と「海老天プラ」、「ビフテキ」、「カツレル」(トンカツ)、「カレーライス」、「沢庵漬け」等、近代日本式料理の模型と30年代マスコミに紹介されたレシピ(調理法)記事が展示されている。 全羅道の海岸地域で伝統的に食べていた海苔野菜包みご飯の“ポクサム”の模型と、全羅北道益山(イクサン)でキムチを漬け込むように甕に糠を入れて沢庵を作る映像を通じて、土地なりの自然発生的な近代飲食レシピに光を当てたことが興味深い。

ショーケースに置かれた昔の調味料、醤油類製品と容器 =国立民俗博物館提供//ハンギョレ新聞社

 その後に出てくる日帝強制占領期間と解放後の調味料と醸造醤油、ラーメン、混粉食関連遺物・史料は今はもう消えた近代味文化の記憶を再生する。 1910年代から普及した日本の調味料 味の素の看板と広告、60~70年代の韓国の味文化を牛耳った味元(ミウォン)、味豊(ミプン)調味料の広告と製品実物が集められている。 50年代に日本で発明されたラーメンが、60年代“第2のコメ”として宣伝された三養(サムヤン)ラーメンの発売を契機に、韓国人の味覚に適応してやや辛く変貌する過程も銀色の鍋の底のスクリーンに出てくる中高齢世代の回顧談映像を通して察することができる。 一時は主婦たちが熱狂した日本製の象印電気釜とコンロ、七輪、多様にデザインを変えた食卓、オリ(アヒル)印シンク台なども展示され、80年代まで高級外食の代名詞であった日本風軽洋食店の内部も80年代のソウルで営業したレストラン イタリアーノのテーブルと椅子、食器ケースをそのまま持ってきて再現した。 後半部は両国からそれぞれ流入した後に土着化過程を経ているヤキニク、オデン、キムチチゲ、ラーメンなどの現状を見せる体験展示だ。 ソウルの居酒屋と横浜のサムギョプサル食堂の風景を壁3面の映像で見せ、あたかも現場にいるかのように体験できるジオラマ部屋が注目される。

ラーメンの思い出を語る中高年層のインタビューが流れる鍋形の動画装置 =国立民俗博物館提供//ハンギョレ新聞社

 飲食の好みには国民感情が介入する余地はあまりない。 最近、韓流と日流の影響で共感が一層広がった両国の料理交流の進化を展示は示している。 ただし、料理を現場で見せる体験に注力したため、三国時代まで遡る韓日飲食交流史と西欧化した日本から旧韓末に流入した食べ物とその受容経緯に関する分析や説明が脱落し、脈絡が多少緩くなった感じも残る。 展示期間中、毎週日曜午後3時には韓日の飲食を比較体験する試食会が開かれる。来年2月29日まで。

ノ・ヒョンソク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-12-08 20:39
http://www.hani.co.kr/arti/culture/music/720954.html 訳J.S(2003字)

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