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日本軍「慰安婦」蛮行を知らせるヨーロッパへの平和紀行団

登録:2016-06-21 21:07 修正:2016-06-22 06:37
フランス、英国、ドイツなど巡る23泊24日 
「韓日慰安婦合意の誤りを知らせる」
ヨーロッパ平和紀行団が1月1日、フランスのパリ人権広場で韓日政府間の慰安婦問題密室会談を糾弾し、真の問題解決を要求する署名を受け付けている=希望ナビ提供//ハンギョレ新聞社

 日本軍「慰安婦」問題を世界に知らせ平和を訴えるための「ヨーロッパ平和紀行団」は、今回が5回目だ。

 ヨーロッパ平和紀行団は、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)と平和人権運動青年団体の「希望ナビ」が2014年に一緒に作った。毎年、自発的申請者を募集し、第1・2次大戦の傷痕が残っているヨーロッパの都市を巡り、水曜集会を開いて日本軍慰安婦問題を知らせてきた。22日から来月15日までの5回目の旅程は23泊24日だ。フランス、英国、ドイツ、チェコの主要都市を巡り、戦時性犯罪反対と平和実現を求める多様なパフォーマンスを繰り広げる予定だ。今回の紀行の参加者は54人で、10代から50代まで年齢層も多様だ。学校の休みを利用して母親の推薦で一人で参加した中3生徒、8年間務めた劇場のマネジャーを辞めた20代青年などが旅行に参加した。

 希望ナビのヨーロッパ平和紀行団キム・ヒョンジュン団長(30)は「昨年12月28日に出発した紀行団が、フランスのパリ空港に到着した時、韓日慰安婦合意のニュースが伝えられた。合意内容には日本の真の謝罪がないのに、外国人の友人は『韓日の過去の問題が願いどおり合意したようだ』と祝いのメッセージを送ってきた。そこで準備して行ったキャンペーン内容を全面修正して、この合意の問題点を知らせたところ、多くの人が驚いた」と話した。

 今回の旅行でも、平和紀行団はアリランを編曲した「シャッフル・アリラン」に合わせたフラッシュモブと合唱、大きな布で希望ナビの垂れ幕製作、市民の平和メッセージ集などの活動を行う予定だ。「慰安婦」被害者の象徴となった「少女像」を説明するブースも作る。英国では「慰安婦の正義を支持する英国グループ」、ドイツでは「進歩ヨーロッパ韓国人連合」との連帯行事も行う。

 キム団長は「昨年の韓日慰安婦合意で、日本は遺憾を表現しただけで真の謝罪はしなかった。過去の問題に対する合意ができたならば、日本の青少年が正確な歴史を習うべきなのに、相変らず教科書でそれを習うことはできない。昨年の合意は、日本が国際社会に対して慰安婦問題を解決するために努力したという認識を拡散するための手段に過ぎない」と話した。外国人に対して慰安婦問題を詳細にすべてを説明することはできないし、署名を集めたからといって世の中は変わらないだろうが、知らせ続けていくことが重要だと彼は強調した。キム団長は「特に紀行に参加した人々が(平和と慰安婦問題を考えて)より良い人生のために熟慮できる時間を持つことに大きな意味がある」と話した。

キム・ミヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/749124.html 韓国語原文入力:2016-06-21 17:27
訳J.S(1345字)

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