読書室利用する20代の女性
ロッカーのお菓子の盗難に「止めてほしい」とメモ
申し訳ありません。お金がなくて盗んで食べました」と返事
ネチズン「気の毒だ」
おやつを買うお金がなく、読書室で人のおやつをこっそり食べていた若者の事情が伝えられ、ネチズンの間で同情の声が広がっている。
富川(プチョン)市の労働者総合福祉館(福祉館)は15日夜、福祉館のフェイスブックページに「小さな盗難事故があった」という内容の文を載せた。関係者の話によると、福祉館の読書室を利用する20代の女性が自分のロッカーからお菓子などのおやつが消えているのを発見し、「止めてほしい」というメモを残した。
すると15日の夜、 「申し訳ありません。(おやつを買う)お金がなくて盗んで食べました」という返事がきた。作成者はポストイットに「偶然、読書室のロッカーのパスワードを知ることになって...開けてみたら、美味しそうなお菓子があったので、思わず手を出してしまいました。本当に申し訳ありません」と書いてあった。また「両親が大変忙しく、弟や妹の面倒を見なければならないんです」と事情を説明し、「本当に申し訳ありません。もう来ません」と謝った。
福祉館の関係者が監視カメラ(CCTV)を確認すると、メモの作成者は中学生ぐらいの女子生徒だった。福祉館はフェイスブックに「生理用ナプキンを買うお金がなくて、靴のインソールやティッシュで我慢する少女の涙。生活苦を悲観し、家賃と光熱費だけを残し自殺した母親と二人の娘。人工知能と人間が対決をする先端の時代に、すさまじい貧困と飢餓は依然として存在する」と書き残した。福祉館は「明るく育つべき青少年のために、福祉館は何をしてあげられるのか(考えさせられる)」と伝えた。
これに対しネチズンたちは「子供たちを助ける福祉がより多くなることを願っている」、「ロッカーに食べるものを入れて、食べてもいいというメモを貼ってほしい」と気の毒だとする反応を示した。福祉館の関係者は、ハンギョレとの電話インタビューで「読書室など福祉館施設に誰でも食べられるおやつを置いておく方法を考えている」と話した。また「この生徒が再び福祉館を訪れたら、事実を確認して支援をしてあげる計画だ」と伝えた。
韓国語原文入力: 2016-06-17 10:17