登録 : 2016.05.29 22:30 修正 : 2016.05.30 06:58

局地的な武力衝突のおそれも

仁川市甕津郡延坪島の北方限界線付近の海上で漁具を積み込んだ漁船が海軍艦艇が護衛するなか操業している=資料写真//ハンギョレ新聞社

先週末の警告射撃事件に
北人民軍総参謀部が「通牒状」
「韓国軍、警告なしで連絡船に乱射」 

合同参謀本部「手続きに従って警告通信」
軍事会談ない影響で緊張高まる

 北朝鮮が第7回労働党大会から南北軍事会談を重ねて提案しているなか、西海(黄海)上の北方限界線(NLL)を越えた北朝鮮船舶に対し、韓国軍が警告射撃を行ったことを契機に、軍事的緊張が高まっている。南北軍事会談が実現されない場合は、黄海などで局地的な武力衝突の危険性が高まることが懸念される。

 北朝鮮人民軍総参謀部(韓国軍の合同参謀本部に当たる)は28日発表した「通牒状」で、「黄海ホットスポット水域で、わが軍の海上軍事境界線を0.001ミリメートルでも侵犯したすべての傀儡艦艇に対しては、警告なしで直接照準打撃を加える」と威嚇した。北朝鮮は、27日朝、「1門の砲も装備していない連絡船(取締艇)に対し、韓国軍が事前警告もせず、40ミリメートル機関砲を乱射した」と主張した。北朝鮮はこれを「対話の雰囲気を遮断し、対決局面を維持することで、最悪の国政の危機を収拾しようとする大統領府の計画的な策動」だと非難した。

 これに対して合同参謀本部(合参)は「韓国軍は27日午前7時30分頃、北朝鮮の取締艇と漁船が北方限界線を不法侵入したことに対し、正当な手続きに従って警告通信と警告射撃を実施した」と述べ、「『計画的な軍事挑発』というのはこじつけに過ぎない」と反論した。また「軍は北方限界線をしっかり守り、北朝鮮が挑発すれば断固として報復する」と反論した。

 ワタリガニ漁の季節を迎えたことで、西海上の北方限界線近くの水域における軍事的緊張が再び高まっている。例年と異なるのは、北朝鮮が重ねて南北軍事会談を提案していることだ。金正恩(キムジョンウン)労働党委員長が第7回党大会で、自ら軍事当局会談の必要性を提起してから、北朝鮮の人民武力部などが南北軍事当局会談とそのための軍事実務接触を重ねて提案している。このような状況から、北朝鮮の人民軍総参謀部の「通牒状」は、韓国に対し軍事会談か、それとも武力衝突かの選択を迫る「圧迫」の意味を持つものと言える。海軍中佐出身の軍事専門家のキム・ドンヨプ慶南大極東問題研究所教授は29日、「北朝鮮が提案した軍事会談という機会の窓を閉めてしまうと、黄海などの局地的な武力衝突という危機の泥沼に陥る可能性がある」と指摘した。

イ・ジェフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-05-29 19:43

http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/745913.html訳H.J

関連記事
  • 오피니언

multimedia

  • most viewed articles
    • hotissue