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最高意志決定機構の北朝鮮労働党大会…党規約改正・後継公式化が関門

登録:2016-05-06 21:33 修正:2016-05-07 07:12
初期には2~6年間隔で開催 
1人体制強化で間隔長期化
36年ぶりに開かれた北朝鮮第7回労働党大会開催地の4・25文化会館が開幕日の6日(現地時間)、労働党の旗で飾られている。平壌市牡丹峰区域にある4・25文化会館は中央報告大会を含む北朝鮮の重要会議や行事、芸術公演が開かれる場所として軍事・政治集会場所としても活用されている=連合ニュース

 労働党大会は「朝鮮民主主義人民共和国を領導」する朝鮮労働党の「最高指導機関」だ。 北朝鮮における最高意志決定機構であり最大の政治行事という意味だ。 北朝鮮の憲法と労働党規約には「朝鮮民主主義人民共和国は朝鮮労働党の指導の下にすべての活動を進める」(憲法11条)、そして「(労働)党の最高指導機関は党大会」(党規約14条1項)と明示されている。

 「プロレタリア独裁」の原則により「唯一党」が国家を作り、国家より優位に立って導く体制という意味で、北朝鮮のような政治体制は「党・国家体制」という。 複数政党制を採択している大多数の国家では周期的な選挙を通じて政府与党が変わる。 しかし「党=国家」(党・国家体制)である北朝鮮、中国、ベトナム、キューバなど実存する社会主義国家では原理上「唯一党」である政府与党が変わることがないのみならず、歴史的にもそうしたことはただの一度も発生しなかった。 したがって労働党を知らずに北朝鮮を知ることはできず、労働党大会を知らずに労働党を理解する方法はない。 労働党大会は北朝鮮を理解する核心であり近道だ。

 労働党大会はこれまでに6回開かれた。 第1~4回の党大会は2~6年間隔で開かれた(第1回1946年8月、第2回48年3月、第3回56年4月、第4回61年9月) 。第5回と第6回の党大会は10年間隔で開かれた(第5回1970年11月、第6回80年10月) 。第6回党大会以後、第7回党大会の開会までには36年の長い歳月が必要だった。 ますます間隔が広がっている。 1人支配体制の強化にともなう集団的意志決定制度(党大会)の地位・役割の格下げ、食糧とエネルギー難をはじめとする経済基盤の脆弱化と内外環境の悪化が複合的に作用したためと見られる。

 社会主義国家は通常5年間隔で党大会を行うが、北朝鮮ではこの規則が実行されえなかった。 そのためか2010年9月の第3回党代表者会議では、その間有名無実だった「5年毎に党大会招集」とする規定を党規約から削除した。 北朝鮮が今回の第7回大会を契機に党大会を定例化するかも関心事だ。

 労働党大会で議論し決定する事案は、党規約21条に「党大会事業」として明示されている。 党中央委員会、党中央検査委員会事業総括▽党綱領・規約の採択・補充・修正▽党路線・政策・戦略戦術の基本問題討議・決定▽総書記推戴▽党中央委・党中央検査委選挙の「5大事業」がそれだ。 第6回党大会では金正日(キムジョンイル)後継体制が公式化され、「高麗民主連邦共和国創立方案」という北朝鮮の連邦制統一方案が公式提案された。

イ・ジェフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/742782.html 韓国語原文入力:2016-05-06 19:01
訳J.S(1255字)

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