「父母連合」の官製デモ問題
KBSラジオで疑惑紹介した記者
交替させ批判起きる
極右性向の市民団体、大韓民国父母連合(父母連合)が大統領府や全国経済人連合会(全経連)などと関わりがあったとする疑惑が膨らむなか、公営放送のKBS(韓国放送)とMBC(文化放送)は、自社報道でこの問題を一切扱わない姿勢を見せている。
最近になり、「全経連が父母連合に資金を支援した」「大統領府が父母連合に集会を開いてくれと注文した」といった具体的な陳述と資料が出てきて、これに対し父母連合が記者会見を開き、大統領府が公式の立場を表明することにもなった。 しかしKBSとMBCはこの問題が本格的に浮上した21~23日にかけて、自局メインニュースの番組で関連レポートを一本も載せなかった。 民営放送のSBSが21日の「全経連、父母連合に裏金支援? 疑惑一波万波」の報道を皮切りに、関連疑惑について持続的に報道しているのと対比される態度だ。朝鮮日報など保守性向の新聞も、22日から報道と社説を通してこの問題を扱い始めた。
KBSでは逆に、これと関して「記者交替」問題まで起きている。 朝のラジオ番組「ファン・ジョンミンのFMオンパレード」で「ニュースブリーフィング」を伝えるKBS所属の担当記者が21日に「全経連の父母連合支援疑惑」を紹介したが、その後幹部の指示で担当記者が変わったというのだ。 会社側は 「月曜の番組改編による決定に過ぎない」という態度だが 「会社側が報道を憚っている事案を扱ったから交替させたのではないか」という批判が出ている。
一方、KBSのチョ・ウソク理事は23日、自身が主筆のインターネット媒体に寄稿した文で「愛国活動を理由に市民団体が誤解を受けて社会的袋叩きにあっている」「全経連が市民団体を支援するのは自然な事」 などと父母連合を擁護する主張を行なった。
韓国語原文入力:2016-04-24 19:06