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朴大統領、北朝鮮の5回目の核実験兆候に言及 韓国軍当局は公式確認避ける

登録:2016-04-18 22:44 修正:2016-04-19 05:13
メディアの相次ぐ指摘に初の公開発言
米国の北朝鮮専門メディア「38ノース」が公開した北朝鮮豊渓里核実験場の11日の様子。左側の黄色矢印は車両を指す=エアバス・ディフェンス・アンド・スペース、38ノース共同提供=連合ニュース

専門家ら「核弾頭実験の可能性」

 朴槿恵(パククネ)大統領は18日、大統領府首席秘書官会議で「北朝鮮が最近5回目の核実験を準備している状況も捉えられている」と明らかにした。 北朝鮮の5回目の核実験の「兆候」については、韓国内外のメディア、専門家、研究機関から少なからず指摘されているが、朴大統領が直接、公式の場で“警告音”を発したのは今回が初めてだ。

 当初、北朝鮮の核実験の兆候は13日、米国の北朝鮮専門メディア「38ノース」が商業用衛星写真の分析を通じて咸鏡北道吉州(キルジュ)郡豊渓里(プンゲリ)の核実験場の坑道と一部施設で車両の動きが活発になったと報道したことから始まった。続き連合ニュースが17日に韓国軍情報当局の話を引用して、最近豊渓里核実験場で車両と人員の動きが先月より2~3倍急増したとし、核実験の可能性に言及した。

 だが、韓国軍当局は依然として具体的情況を根拠とする公式確認を避けている。 国防部のムン・サンギュン報道官は18日、定例ブリーフィングで記者団の度重なる質問に「具体的な内容は言えないが、北朝鮮が5回目の核実験をいつでもできるそのような状態を維持している」とのみ答えた。

 北朝鮮が5回目の核実験をするなら、地下でプルトニウムやウラニウムのような「核物質」を爆発させた今までとは違い、今回は「核弾頭」を爆発させる実験を行う可能性が高いと見込まれる。 技術的側面から見る時、核実験をすでに4回も行った北朝鮮にとり、今必要なのは小型化された「核弾頭製作」能力の立証であるためだ。 これに先立って北朝鮮は先月9日、核弾頭の模型写真を公開し、その数日後には金正恩(キムジョンウン)労働党第1書記が「早期に核弾頭爆発試験と核弾頭の装着が可能な弾道ロケットの試験発射」を指示した。

 北朝鮮が核弾頭実験をするとしたら二つの方式があると専門家たちは指摘する。 第一は、先月9日に公開したような核弾頭を豊渓里核実験場で爆発させて正確に爆発するか、望み通りの爆発力が出るかなどを確認する方式だ。 第二は、核弾頭から起爆装置だけを残して核物質は除去した後に、実際にミサイルに搭載し発射する方式だ。 この場合、ミサイルに搭載された起爆装置がミサイルの飛行にともなう振動や熱、圧力などに耐えて望む地点で正確に作動するかを確認することになる。

パク・ビョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/740237.html 韓国語原文入力:2016-04-18 19:39
訳J.S(1147字)

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