登録 : 2016.04.18 08:10 修正 : 2016.04.19 04:28

レストラン「柳京」の脱出に膨らむ疑惑

レストラン「柳京」従業員21人の現況//ハンギョレ新聞社
 中国浙江省寧波の北朝鮮レストラン「柳京(リュギョン)」従業員の集団脱北に関連し、韓国に入国していない従業員のうち2人が、中国側に「北朝鮮には帰れない」という立場を明らかにしていたという。さらなる脱出可能性が残された状況で、政府が性急に従業員らの脱北の事実を発表したのではないかと憂慮され始めている。

 17日、柳京関係者と対北朝鮮消息筋などの話を総合すると、このレストランの北朝鮮出身の女性従業員2人は、今月5日、レストランに話をせずに上海に向かう途中で逮捕され、寧波に戻ったという。この日は、北朝鮮出身のレストラン支配人H(36)と女性従業員12人が上海に移動した日だった。13人はマレーシアを経て、7日に韓国に到着した。レストランでは2人が13人とともに韓国行きを図ったものとみている。2人はタクシーに乗って上海行きの高速道路に向かって移動する途中の午後6~7時に、レストラン関係者に発見されて戻ってきたという。

 その後の公安当局の調査などで、彼女らは「もう(北朝鮮に)帰れない。上海に行くしかない」と話したという。13人が韓国に向け出発した以上、責任の追及が明らかな北朝鮮に行くのは難しくなったという意味だとレストラン関係者は伝えた。当時、寧波の柳京周辺では、近くの大都市から派遣された北朝鮮当局者が調査を行っていた。

 2人の従業員は公安の調査を受けた翌日の6日、レストラン関係者らと昼食をとっていたところで再び姿を消し、その後は行方が分からなくなった。これに先立ち上海に出発した13人は、同日未明にすでに中国を去った後だった。レストラン関係者は「この2人と一緒の宿舎を使った5人は、みな韓国に到着した13人の中に含まれている」、「そのうち1人は支配人H氏とも非常に親しかった」と話した。

 南北当局がこの2人の行方について一切口を閉ざす中、韓国政府が彼女らの存在と韓国行きの希望を把握していたのかに関心が集まっている。連合ニュースは12日、対北朝鮮消息筋の話として「残った従業員のうち一部は、韓国政府の保護下で韓国行きを待っているらしい」と報じていた。しかし、そうであるなら、8日に統一部が13人の韓国到着を発表したのは理解しがたくなる。北朝鮮ばかりか中国と周辺国を刺激し、残された2人の出国ルートを危険にするからだ。連合ニュースは14日には「韓国政府が保護中の北朝鮮従業員はいなかったという」と相反する報道をしている。二つの報道のいずれかが間違っているのか、でなければ12日と14日の間に状況の変化が起きた可能性も提起される。

 彼女らと一時、一緒に暮らしたレストランの関係者は、彼女らが送還された可能性を懸念している。レストラン関係者は「もし朝鮮(北朝鮮)に行ったのだとすれば、韓国が彼女たちを『捨てた』と見るべきではないか」、「朝鮮で重い処罰を受けるか心配だ」と話した。

北京/キム・ウェヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-04-18 01:20

http://www.hani.co.kr/arti/international/china/740148.html訳Y.B

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