関連インターネット放送も高い人気
「フィリバスターリレー」3万人を超す
国会議長が職権上程したテロ防止法案の表決を阻むための野党の「フィリバスター」(無制限討論)が続く中、国会放送では時ならぬ視聴率のうなぎ上りが続いている。 マスコミなどによる加工のない国会議員の発言を直に聞こうとする市民の関心が高まり、2004年の開局時に掲げた「議院活動への国民参加」という趣旨が初めて発現されたとも評価される。
28日、視聴率集計機関「TNMS」が首都圏の世帯を対象に調査した視聴率では、フィリバスターが始まる前日の22日に0.014%だった国会放送の一日の視聴率は、フィリバスター5日目の27日には20倍以上に上昇して0.283%を記録した。フィリバスター初日に0.03%だった視聴率は翌24日に0.139%まで急増した後、週末の27日には0.2%台に上った。
実際のところ、視聴率は市民の関心の一部分だけを示す数値だ。なぜなら大半の市民はインターネット放送を通してフィリバスターを見守っているからだ。 国会議事日程をリアルタイムの映像で提供する「インターネット議事中継システム」も、一日平均6000件余りだった接続者数がフィリバスターが始まった23日に5万3764件に増え、24日には13万5159件まで跳ね上がった。動画共有サイトYouTubeなどを通してフィリバスターを生中継するファクトTVも、23日から25日まで3日間の接続者数が累積180万人を超えたと明らかにした。SNSには、こうした放送をMBC(文化放送)の 1人インターネット放送フォーマットを扱った芸能番組「マリテル」(マイ・リトル・テレビ)をもじった「マグクテル」(マイ国会テレビ)という愛称まで登場した。
市民のサイトはフィリバスター参加議員への資料提供の役割までしている。直接フィリバスター参加議員に意見や演説文を伝える「フィリバスターリレー」(www.filibuster.me)には28日現在、訪問者が3万5千人を超え、ネチズンたちが自らフィリバスター関連記録を載せる「フィリバスター市民参加アーカイビング」作業も続いている。 YouTubeにはフィリバスター関連映像が先週だけで3000件ほど載った。これについて高麗大学政治外交学科のイム・ヒョクペク教授は「フィリバスターは過剰代表されている多数党の横暴を阻むための国会内装置として導入されたものだが、これが国内のインターネット環境とかみ合って当初の導入趣旨を越え、市民の政治参加という肯定的な効果をもたらしている」と分析した。
韓国語原文入力:2016-02-28 19:29