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米最強戦闘機F22が出撃した日…中国メディア「北東地域の軍備増強が必要」

登録:2016-02-17 22:19 修正:2016-02-18 06:53
最新鋭兵器の試験場にされる朝鮮半島
米戦略兵器ステルス戦闘機F22ラプターが17日、京畿道平沢の烏山米空軍基地滑走路に着陸している=写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 米国が17日、最先端のステルス戦闘機F22ラプターを朝鮮半島に出撃させるなど、戦略資産を活用して連日強力な武力示威を継続している。在韓米軍へのTHAAD配備の動きに強く反発してきた中国は、官営メディア等を通して北東境界地域の軍事力増強と朝鮮半島における戦争勃発の可能性にまで言及し、朝鮮半島での軍事的緊張が極度に高まっている。

米B52爆撃機・核潜水艦に続き
F22 ラプター4機が朝鮮半島出撃

在韓米軍「鉄壁に韓国防衛」
さらなる北朝鮮の挑発抑制と同時に
韓国の核武装論狙い性格濃厚

 米国が誇る世界最強の戦闘機F22ラプター4機が朝鮮半島に出撃した。 在韓米軍はこの日資料を出し「米国の戦略兵器F22ラプター戦闘機4機が、韓米同盟の戦力を見せつけるため京畿道烏山(オサン)近隣で低空飛行を行った」と明らかにした。 米軍はこれに先立ち先月、戦術核兵器を搭載できる長距離戦略爆撃機B52を朝鮮半島に送った。 13~15日には核推進潜水艦ノースカロライナ号が東海岸で韓国海軍と連合演習を行い、釜山港に入港し報道機関に公開された。 米軍は来月7日から4月30日まで実施されるキーリゾルブ韓米連合訓練に核推進航空母艦を含め「歴代最大規模の最先端戦力」を参加させる計画だ。 核推進空母ジョン・C・ステニスとステルス上陸艦ニューオリンズ、連隊級部隊が有事の際に1カ月以上戦闘できる軍需支援システムを用意して海上に待機する「海上船団」(MPSS)等が出動する予定だ。

 米軍の積極的な対北朝鮮武力示威には、4回目の核実験以後の北朝鮮による追加的軍事行動の可能性を事前に警告し封鎖するという意志表現以上の意味が込められていると見られる。 有事の際にはいつでも核心戦略兵器を朝鮮半島に出撃させられる能力を見せつけることにより、最近韓国で論議になっている核武装世論をなだめる性格を含んでいるということだ。 韓国に対する防衛公約の確固たる履行意志を誇示することにより、米国が提供する核の傘に対する信頼度を高める意図があると解釈される。

 F22戦闘機4機はこの日昼12時頃、沖縄の嘉手納空軍基地から出撃し、2時間余り飛行して烏山空軍基地に着陸した。 F22は着陸に先立ち韓国空軍のF15K戦闘機4機、在韓米軍のF16戦闘機4機とともに低空飛行を行い威容を誇った。 この日、韓国に来たF22戦闘機4機のうち2機は沖縄に戻り、2機は当分韓国に残って作戦を遂行する予定と知らされた。 在韓米第7空軍のテレンス・オショーネシィ司令官は「F22ラプターは世界最強の制空能力を備えた戦闘機」として「米国は堅固な公約で韓国を防衛している」と述べた。

 F22は優れたステルス機能によりレーダー網を避けて敵陣に深く浸透し、目標物を精密打撃する能力を備えている。 レーダーにより捕捉される程度は「レーダー反射面積」(RCS)で示される。 F22の反射面積は0.0001平方メートルであるという。 レーダースコープに小さな昆虫のように現れる水準で、事実上レーダー探知は不可能という意味だ。

 そのうえ空対空任務のために「アムラームミサイル」(AIM120)と「サイドワインダーミサイル」(AIM9)を装着し、地上の目標物を打撃する精密誘導爆弾1000ポンド級(453.5キロ)GBU32を2発、小型精密誘導爆弾GBU39を8発搭載する。 最大速力マッハ2.0以上で、最長航続距離が2977キロメートルに達する。 韓国軍当局者は「ステルス機能と精密打撃兵器で有事の際には敵の後方に隠れている核施設や指揮施設を一瞬にして無力化できる」と話した。

パク・ビョンス先任記者、キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/730832.html 韓国語原文入力:2016-02-17 19:28
訳J.S(1644字)

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