辞退の時期・権限委譲論議に区切り
「招聘委員長の席も差し出し白衣従軍」
湖南の民心が戻るかに注目
追加離党にブレーキかかるかも関心
国民会議と正義党に連帯提案
文在寅(ムンジェイン)「共に民主党」代表が19日、辞意を表明し、総選挙体制への転換に始動をかけた。 文代表はキム・ジョンイン選挙対策委員長中心のリーダーシップを強調し、4・13総選挙の目標を「セヌリ党過半数阻止」とした。
19日、国会議員会館で行われた新年記者会見で文代表は「選挙対策委員会が安定し次第、早期に党代表職を辞退する」と明らかにした。 彼は「キム・ジョンイン委員長を全面的に信頼する」として「最高委員たちと相談して選対委への権限委譲を速かに進め白衣従軍する」と話した。 今月14日、キム・ジョンイン選対委員長の招聘が発表された時、文代表はすでに一線から退く意志を示唆したことがある。 しかし、その時期と権限委譲の程度を巡って解釈が入り乱れていたが、この日選対委に“全権”を渡すと明らかにし論議の余地を払拭した。 文代表は人材招聘委員長の席も明け渡すことにし、総選挙不出馬の意志も改めて確認した。 文代表のある側近は「選対委員の人選もキム委員長が全面的に処理することであり、文代表は関与しない」と話した。
文代表が明らかにした「選対委が安定し次第」という今回構成される選対委が、実質的な指導部の役割を果たせるよう党内で必要な手続きを踏むことになる。 今後、党務委員会で選対委員会の構成が追認されれば、中央委員会が招集され選対委に党指導部の権限を与える旨の党憲改正がなされるものと見られる。 選対委が実質的非常対策委員会を構成できるよう付則条項を新設するわけだ。 中央委員会を招集するには招集公告期間が5日必要なので、このような過程には一週間程度はかかると見られる。 早ければ1月中、遅くとも旧正月(2月8日)連休前までには文代表は辞退の手順を踏むことになると予想される。
文代表の辞意表明により、共に民主党に背を向けた湖南(全羅道地域)の民心を捉えて、野党の伝統的支持層を復旧できるかに関心が集まっている。 文代表はこの日、最近の湖南民心離脱に対して「真に申し訳ない」と低姿勢を見せた。 彼は「党を新しくし湖南のみならず外でも勝てる希望を与える政党として作り出すならば、湖南の民心も戻り喜んで私たちの党を選択するだろう」と話した。
当面は湖南を中心にした離党リレーにブレーキがかかるかがカギだ。 文代表の辞退発表により湖南選出議員の離党の名分が弱まったという評価が出ている中で、離党を考慮中だったイ・ユンソク(全羅南道務安・新安)、キム・ヨンロク(全羅南道海南・莞島・珍島)、イ・ゲホ(全羅南道潭陽・咸平・霊光・長城)、パク・ヘジャ(光州西甲)議員らは当分決定を留保すると発表した。 ただし、パク・チウォン議員は早ければ20~21日に離党すると発表した。 文代表は湖南の公認について「湖南、特に光州では市民の意に沿える公認手続きの可能性を模索してみる」と明らかにした。
文代表はまた、この日チョン・ジョンベ議員の国民会議、および正義党との連帯議論を公式化しようと提案した。 正義党は「経済民主化野党連合円卓テーブル」のような形の具体的な連帯の枠組みを構想中である反面、チョン・ジョンベ議員側は依然検討中だという。
文代表は今回の総選挙に背水の陣を敷いた。彼は今回の総選挙目標について「国民がセヌリ党の過半数議席を止めなければならない。 私たちの党がその役割を果す」と明らかにした。 続けて「党代表の席にいようがいまいが、どんな位置にあっても総選挙の結果に無限の責任を負わなければならず、負うことになると思う」として「今回の総選挙で政権交替の希望を用意できなければ、謙虚に自らの役割はここまでと認めるべき」と付け加えた。 大統領選挙への再挑戦もないということだ。