登録 : 2016.01.08 00:40 修正 : 2016.01.08 14:38

北朝鮮の4回目の核実験めぐる波紋

 韓米当局は、北朝鮮が「小型化された水爆」実験に成功したという主張に対し、爆発力の規模が小さいことなどを挙げて懐疑的な見方を示した。しかし、多くの専門家は、このような当局の評価に同意しながらも、北朝鮮が増幅核分裂弾を実験した可能性を完全に排除していない。

 ハン・ミング国防部長官は7日、国会国防委員会に出席し、「韓国の専門家たちは、北朝鮮が水爆を正常に作り上げる技術レベルに達していないと評価する」とし「現在までの分析結果も、よく言う一般的な水素爆弾とはかけ離れている」と答弁した。国防部当局者は、今回の核実験の際に発生した地震の規模が(マグニチュード)4.8で、3回目の時の4.9に似ている点を挙げ、「3回目よりも威力が大きくないことから、成功したとは言えず、本格的な水爆ではない」と述べた。ハン長官は、北朝鮮が水爆の製造に欠かせない重水素と三重水素を確保しているのかという質問にも「専門家たちは、確保したという証拠がないと言っている」と答えた。

北朝鮮のミサイル開発の現況と諸元(資料:国防部、国会など)//ハンギョレ新聞社
韓米「小型水爆実験に成功」に懐疑的 
地震波・技術の進歩などの確証はない 
北朝鮮は10年間で4回の実験 
技術が進歩したと判断するのが常識的 
当局の公式の立場は、何年もそのまま

 ホワイトハウスのアーネスト報道官も6日(現地時間)の定例ブリーフィングで、北朝鮮が主張する「水爆実験」の性格を確認するため、情報当局が調査を進めているとして、「初期分析は、この実験が成功したという北朝鮮の主張と一致していない」と述べた。アーネスト報道官は、「過去24時間内、米国政府が北朝鮮の技術的または軍事的能力に対する評価を変えるほどのことは何も起こらなかった」と付け加えた。

 しかし、専門家たちは、北朝鮮が今回実験した核爆弾が水爆の前段階である増幅核分裂弾だった可能性を排除していない雰囲気だ。米国務省で長い間、韓中日の情勢分析を担当したジョン・メリル元米国務省情報調査局(INR)北東アジア局長は、ハンギョレとのインタビューで、「私が知っているほぼ全員の専門家たちは、北朝鮮が増幅核分裂弾を実験できる能力を実際に持っているということに同意している」と述べた。国防調査機関IHSはこの日、報道資料を出して 「現実的に水爆を作るためには、重水素化リチウムの固体原料が必要だが、北朝鮮がそのような物質を作られる設備を備えているかは疑問」とし「現時点で可能性が高いのは増幅核分裂弾だ」と明らかにした。これに先立ち、国家情報院も6日夕方、国会情報委員会報告で「北朝鮮が初の水爆実験だと主張しながらも、新たに開発された『実験用』水爆だと発表した。通常の水爆ではない可能性を示唆する表現を使ったものと思われる」として、増幅核分裂弾の実験を行った可能性を否定しなかった。

北朝鮮の核開発能力(上、資料国防白書2014)と各国の核弾頭小型化のレベル(下、単位:キログラム)//ハンギョレ新聞社
 北朝鮮の核能力と関連した政府当局の公式の立場は、ここ数年間、「北朝鮮が核兵器6〜8個を製造できるプルトニウム40キログラムを保有しており、濃縮ウランプログラムを進めている」にとどまっている。核兵器の実戦配備については、「確認されたことがない」として、小型化に対しても「確認されてないが、かなりのレベルに達したものと見られる」という留保的意見を繰り返し表明している。しかし、北朝鮮が4回の核実験を通じて、技術の発展を成し遂げたと考えるのが、常識的に合理的な判断であるだけに、進化した北朝鮮の核能力に基づいて、北朝鮮核問題に対する新たな政策の枠組みづくりを求める声が高まっている。セヌリ党のソン・インチュ議員は同日の国会国防委員会で「米国など核保有5大国家の場合、最初の核実験から水爆実験まで6〜7年がかかった」とし「北朝鮮が2006年に最初の核実験を行ってから10年が過ぎたのに、まだ水爆がないと言い続けてもいいのか」と指摘した。

パク・ビョンス先任記者、ワシントン/イ・ヨンイン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-01-07 19:23

http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/725208.html訳H.J

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