登録 : 2015.12.31 07:04 修正 : 2015.12.31 07:48

30日午後、ソウル鍾路区中学洞の日本大使館前で開かれた「第1211回日本軍慰安婦問題解決のための定期水曜集会」で参加者が亡くなった慰安婦被害者の写真を掲げ大使館側に向かって韓日政府の合意に反対するスローガンを叫んでいる =シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社
 慰安婦にされた被害者ハルモニ(お婆さん)の第1211回目の水曜集会が12月30日にソウル市鍾路区の日本大使館前で開かれた。1992年の1月8日に始まってから24年近い間、雪が降ろうが雨が降ろうが一度も欠かさずに続けられてきた集会だ。しかし、その長い歳月の戦いの結果は実に虚しい。韓日両国が発表した慰安婦問題の交渉妥結の結果は、ハルモニの心にわだかまりが出来たハン(憤り)をはらすどころか、大きな石の塊りを上乗せしまった。「政府が被害者を何度も殺している」。集会で溢れたハルモニの涙に濡れた絶叫と怒りは多くの国民のものでもある。

 朴槿恵(パク・クネ)政権の“不通(独りよがり)”は慰安婦問題でもはっきりと現れた。もし交渉妥結前に朴大統領が慰安婦ハルモニに会って交渉の現実的困難さを説明して衷心で了解を求めたとすれば、結果はどうだっただろうか。しかしそのような仮定は無意味であるしかない。大統領はさておき、韓国政府の誰一人として事前にハルモニに会う考えさえしなかった。慰安婦問題を解決すると言いながら、本来の被害者は徹底的に排除してしまったのだ。

 政府は慰安婦にされたハルモニたちと事前に協議をしないことについて「連休中に交渉が急進展したせいで十分に説明する余裕がなかった」(イム・ソンナム外交部1次官)と弁解している。まさに呆れるばかりの話だ。長い歳月血を流して戦ってきた被害者ハルモニに、たかだか「三連休」を弁明気取りで突きつけることが、この政府の官僚らの思考回路である。事実、政府の連中には当初から被害者は眼中になかったのかも知れない。それでなければハルモニには一言のことわりすらなく「最終的で不可逆的」などの文面に合意することはありえないことだ。

 これまで日本の右翼団体は慰安婦の被害者に向かって「お金に狂っている」などと口にするのもはばかれる悪口で深い侮辱と傷を与えた。しかし本来わが韓国政府はハルモニに、日本側の謝罪なのかどうかよく分からないもので納得して代わりに「お金」を受けとり、それで引っ込むよう勧める形になった。それは政府が掲げた名誉回復でなく、むしろ名誉にダメージを与えるものであることを政府は全く分かっていないようだ。

 慰安婦にされた被害ハルモニの集会の光景を日本大使館の前の「少女」はじっと見守っていた。政府の否定にもかかわらず、少女像は次第にやっかい物になっていくようだ。ハルモニの境遇もその少女に似通ていくばかりのような悲しい現実である。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015/12/30 18:36訳T.W

http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/724118.html訳Y.B

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