京畿道広州「ナヌムの家」付設「日本軍性奴隷」人権テーマ博物館
日本軍“慰安婦”被害者のパク・オクソンさん(前列左から4人目)とイ・オクソンさん(右から4人目)が23日、京畿道広州市退村面のナヌムの家で開かれた「日本軍慰安婦歴史館再オープン記念式」に参加し開館テープを切っている =広州/イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社
「そこは慰安所ではなく死刑場です!」
施設補修工事を終えた「日本軍慰安婦歴史館」が再オープンした23日午前、参席者と共に歴史館を訪ねた日本軍“慰安婦”被害者イ・オクソンさんの声が大きく響いた。 「歴史館を再オープンできるよう援助してくださった方々に感謝申し上げます」と挨拶を始めたハルモニ(おばあさん)は、途中でこみあげてきた感情に喉を詰まらせた。 日本の戦争犯罪を告発し、被害者問題を解決するための歴史と人権教育の場として強制動員証言記録物とトラウマ心理治療映像3060点が保管されている歴史館に入ったハルモニが、当時のおぞましい記憶がよみがえり大声を張り上げると瞬間室内が粛然とした。
日本軍“慰安婦”被害者のパク・オクソンさん(前列左から4人目)とイ・オクソンさん(右から4人目)が23日、京畿道広州市退村面のナヌムの家で開かれた「日本軍慰安婦歴史館再オープン記念式」に参加して、各国別の慰安所分布図を見ている =広州/イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社
日本軍“慰安婦”被害者のパク・オクソンさん(前列左から4人目)とイ・オクソンさん(右から4人目)が23日、京畿道広州市退村面のナヌムの家で開かれた「日本軍慰安婦歴史館再オープン記念式」に参加して、展示物を見ている =広州/イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社
青少年が23日、京畿道広州市退村面の日本軍慰安婦歴史館で当時の記録物を見ている =広州/イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社
引き続きクォン・ヨンヒョン女性家族部次官とチョ・オクトン広州市長ら参席者と共に歴史館を紹介していたアン・シングォン「ナヌムの家」所長は、地下展示館に当時の慰安所を再現した空間の前を通る時、ハルモニたちの目に慰安所が入らないよう動線を変えた。 一部の政治家は“過去”を忘れて未来に進もうと言っているが、被害者にとってその時の凄惨な記憶は未だ過去ではなく現在の傷であることを改めて実感した。
日本軍慰安婦歴史館内の当時の慰安所を再現した空間 =広州/イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社
日本軍慰安婦歴史館に展示中の旧日本軍の錆ついた鉄兜 =広州/イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社
京畿道広州の「ナヌムの家」付設の日本軍慰安婦歴史館は、日本軍性奴隷を主題にした人権テーマ博物館だ。1998年に開館したが今回、リモデリングして2階に展示室を確保し面積を広げ、韓国語、英語、日本語の3カ国語で展示資料の説明を表記するなど施設を補完しこの日再オープンした。
生存日本軍“慰安婦”被害者が暮らしているナヌムの家に作られた日本軍慰安婦歴史館は午前10時から午後5時まで観覧でき、毎週月曜日に休館する。
日本軍“慰安婦”被害者のイ・オクソンさん(左から3人目)が23日、京畿道広州市退村面のナヌムの家で開かれた「日本軍慰安婦歴史館再オープン記念式」で感謝の挨拶をしている =広州/イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社
日本軍“慰安婦”被害者のパク・オクソン(前列右から2人目)、イ・オクソンさん(前列左から2人目)が23日、京畿道広州市退村面のナヌムの家で開かれた「日本軍慰安婦歴史館再オープン記念式」に参加して祝いの歌を聞き拍手している =広州/イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社
広州/イ・ジョンア記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )