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「ペク・ナムギ農民の快復祈願と民主回復、民生再生のための汎国民大会」が開かれた5日午後、ソウル中区清渓川路で「覆面禁止法」に対する抵抗の意味を込めて美容マスクパックを付けた市民たちがプラカードを持って行進をしている＝キム・ミョンジン記者//ハンギョレ新聞社

「農民快復」「国定化・労働改悪阻止」　
仮面に込められた様々な願い　
「私をつかまえようとするのですか？」　
高校生、出席要求書を身に纏う　
市民たち、溌剌としたプラカードを手に行進　

　5日に開かれた「ペク・ナムギ農民の快復祈願と民主回復、民生再生のための汎国民大会」（汎国民大会）では、色とりどりの仮面を付けた市民たちが街に溢れていた。政府与党の覆面禁止法推進に対抗し、市民たちは自ら用意してきた仮面をつけてデモ行進に参加した。農民たちによる農楽の音、あちこちで聞こえてくる歌声と仮面を付けた参加者が相まって、同日、ソウル都心は“仮面舞踏会場”を彷彿とさせた。

汎国民大会に参加した様々な仮面の市民たち。鶏の形の頭巾をかぶっている＝キム・ボンギュ先任記者、イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社

　市民たちがかぶってきた仮面は脅迫的というよりは、愉快で溌刺としたものだった。美肌用のマスクパックをつけて参加した人たちは「覆面ではありません、キレイになっている途中です」と書かれたプラカードを持って行進し、政府与党が推進している「覆面禁止法」に軽いジャブを飛ばした。ピンクイルカの仮面をつけて参加した環境活動家のファン・ヒョンジン氏（29）も「政府が覆面を着用した市民をテロリストと看做すというから、不服の意味を込め仮面をつけた」と話した。済州島でイルカ保護活動を行っているファン氏の仮面には覆面禁止に対する抗議とイルカの保護という二つの意味が込められていた。

汎国民大会に参加した様々な仮面の市民たち。花の形の仮面＝キム・ボンギュ先任記者、イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社汎

　独特の仮面と衣装は覆面禁止法に対する抵抗に加え、参加者たちが政府に言いたいことを代わりに伝える役割も果たしていた。 「汎国民」という旗のもとに5万人（主催側の推定、警察推定は1万4000人）に近い人々が集まっただけに、参加者たちが政府に伝えたかったことは、労働構造改革の廃棄からペク・ナムギ農民の快復、国定教科書への反対など様々だった

汎国民大会に参加した様々な仮面の市民たち。「労働改悪糾弾する。国定教科書に反対する」と書かれたマスクを逆に付けた＝キム・ボンギュ先任記者、イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社

　黄色の花の形の仮面をつけて出てきたペ・ヨンラン氏（41）は、「放水銃に撃たれて重体に陥ったペク・ナムギ農民の快復を祈るために、フェルトを切り取り、1時間ほどかけて花の仮面を完成した」と述べた。彼女は「厳しい状況だが、農民の健康を祈る意味なので、明るい感じの仮面を用意した」と話した。慶尚北道清道（チョンド）郡三坪（サムピョン）里と密陽（ミルヤン）市における送電塔の建設に反対してきたハン・ミンス氏（28）は、それらの地域で反対闘争を繰り広げるお婆さんたちを型取った仮面をつけ、三坪里に特に多いという立葵を紙で作って手に持って来た。

芸術への検閲に反対する芸術家たちが立ち上げた「万民共同会準備会」が5日午後、ソウル光化門世宗文化会館の階段で「集会・結社・表現の自由のための芸術の行動、アクション仮面」のイベントを行っている＝キム・ミョンジン記者//ハンギョレ新聞社

　高校生のキム君（18）は全紙サイズに拡大して書いた警察の「出頭要求書」を身にまとってきた。キム君は「（教育を受ける）当事者である私たちが国定化に反対する声をあげるのは当然のことなのに、集示法に違反したとして、学校や家に警察が訪ねてくることもあったため、出頭要求書を体に縛りつけてきた」と述べた。

　行進する市民たちが通る道の横には、自分だけの考えを書くプラカードを作ってみるブースも設けられた。予めプラカードを用意して来なかった市民たちは、ここで「韓国史1級資格を返却する」「応答せよ、丙申年（来年）になる前に」といった奇抜なフレーズを書いて掲げた。

韓国語原文入力: 2015-12-06 21:28