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3年半ぶりの韓中日首脳会談、歴史認識・北朝鮮核への対応で異見

登録:2015-11-01 22:46 修正:2015-11-02 05:31
「3国の協力は完全に復元された」 
「朝鮮半島での緊張増幅に反対…歴史直視」 
北東アジア平和協力共同宣言文 
李克強首相、記者会見で“核”に言及せず 
朴大統領・安倍首相は“歴史”に言及せず
朴槿恵大統領と安倍晋三首相(左)、李克強首相(右)が1日午後、韓国大統領府で開かれた韓中日首脳会議に先立ち手を取り合って記念写真を撮っている =大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 韓中日3カ国が「朝鮮半島で緊張を高めたり、関連する国連安保理決議に違反するいかなる行動にも反対する」という立場を確認した。 また「歴史を直視し未来に向かって進む」という精神に基づき、2国関係改善および3国協力強化のために努力すると明らかにした。 だが、3カ国の首脳は共同記者会見で核心争点である歴史認識・北朝鮮核問題と関連して微妙な認識の差を示した。

 朴槿恵(パク・クネ)大統領と安倍晋三首相、李克強中国国務院総理は1日午後、韓国大統領府迎賓館で第6回韓中日首脳会議を開き「北東アジア平和協力のための共同宣言」を採択した。 共同宣言は、北東アジア平和協力の実現▽共同繁栄のための経済・社会協力拡大▽持続可能な開発促進▽3カ国国民間の相互信頼および理解増進▽地域および国際社会の平和・繁栄貢献の5分野56条項からなる。

 2012年5月以来3年6カ月ぶりに開かれたこの日の会議で、3カ国首脳は「今回の会議を契機に3カ国の協力は完全に復元された」と宣言した。 朝鮮半島情勢と関連して3カ国首脳は「朝鮮半島および領域内の平和と安定の維持が共同利益に符合することを再確認」し、「我々は朝鮮半島での核兵器開発に厳格に反対するという立場を再確認し、すべての関連する国連安保理決議および9・19共同声明上の国際的義務と公約が忠実に履行されなければならないということで意見を共にした」と明らかにした。

 朴大統領は首脳会議後に開かれた共同記者会見で「今回の首脳会議が3カ国間の交流と協力を一層強化させ、ひいては3国の2国間関係改善にも寄与する触媒剤になるよう願う」と述べた。 李克強・中国首相は「3国は過去を総整理して、互いに向き合って歩み、政治安保と経済発展の両輪を同時に回すという大きな方向をよく把握して、対話と協力で安定発展の環境を作ることを願う」と強調した。 安倍晋三・日本首相は「(北朝鮮の)挑発的行動自制と国連安保理決議および6カ国協議の共同声明遵守、(朝鮮半島)非核化のための具体的行動が取られるよう3カ国が協調しなければならないことを確認したことは大きな成果」と明らかにした。

 しかし、3国首脳は日本軍慰安婦被害者問題など歴史認識と北朝鮮核・北朝鮮問題に対する異見の存在を見せた。 李克強首相は共同記者会見で「皆が良く知っている理由で3国協力プロセスが3年間妨害を受けた」として、「歴史問題に対する共同認識は相互信頼の前提条件」とし安倍首相を狙った。“核問題”と関連しても3カ国首脳はそれぞれ異なる態度をそっくり見せた。 安倍首相は共同記者会見で「(北朝鮮の日本人)拉致問題の解決のために両首脳に強く訴えた」と明らかにした。 反面、李克強首相は朴大統領や安倍首相とは異なり共同記者会見で“核問題”については全く触れなかった。

チェ・ヘジョン、イ・ジェフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/715492.html 韓国語原文入力:2015-11-01 21:30
訳J.S(1516字)

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