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教師2万人が韓国史教科書国定化反対の時局宣言、教育部は幹部らを告発

登録:2015-10-30 01:17 修正:2015-10-30 05:38
全教組・非全教組を網羅する最大規模の宣言
全国教職員労働組合の教師たちが29日午前、ソウル中区世宗大路のソウルファイナンスセンター前で「朴槿恵政権は第2維新歴史クーデターを止めよ」という時局宣言文を発表している =キム・ポンギュ記者//ハンギョレ新聞社

 2万人余りの教師が29日、朴槿恵(パク・クネ)政権の歴史教科書国定化を糾弾する時局宣言を発表した。全国教職員労働組合(全教組)主導で行われた今回の宣言の参加数は、政府が歴史教科書の国定化方針を明らかにした後に出てきた最大規模の反対声明だ。

 全教組はこの日、ソウル中区のプレスセンター前で記者会見を行い、「朴槿恵政権は第2維新歴史クーデターを止めよ」というタイトルの時局宣言文を発表した。 宣言には全国の小中高教師2万1378人が実名と所属学校の公開を原則として参加した。 ソン・ジェヒョク全教組スポークスマンは「全教組所属ではない教師たちも多く参加した」と説明した。 宣言文は「朴槿恵政権は歴史学者、歴史教師、歴史専攻学生はもちろん、常識を持つ大多数の市民の反対にもかかわらず、韓国史教科書国定化をかたくなに押し通そうとしている」として「私たちは教育者としての良心と専門性から“朴槿恵印”の歴史の本を決して教科書として認められない」と明らかにした。

 「国定教科書の導入と関連した教師たちの集団行動を座視しない」という意志を繰り返し明らかにしてきた教育部はこの日、直ちに報道資料を出し、「時局宣言を主導したビョン・ソンホ全教組委員長を含め全教組幹部らを検察に告発し重懲戒処分を下すよう市・道教育庁に要求した。署名に参加した教師たちも加担の程度に応じた懲戒処分を要求する」と明らかにした。 ビョン・ソンホ全教組委員長は「2万人余りの教師たちが名前を連ねて宣言に参加した。 (政府の懲戒警告で)身辺の脅威を感じても、それに屈することなく生徒たちの前で堂々と立てる教師になる」と話した。

オム・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/715112.html 韓国語原文入力:2015-10-29 19:32
訳J.S(1006字)

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