中東呼吸器症候群(MERS<マーズ>)の終息宣言が延期された。
保健福祉部中央MERS管理対策本部は29日に予定されていたMERS終息宣言を見送ることを決めたと28日、発表した。
対策本部関係者は同日、「今月26日に世界保健機関(WHO)と諮問会議を開いた結果、現在MERSが国内でさらに広がる可能性がほとんどないと判断した。しかし、80番目の確定患者が陽性と陰性反応を繰り返している現在の状態を反映し、MERSの終息を宣言するよりも、防疫と監視措置を引き続き行うことにした」と述べた。
これによりMERS公式終息宣言の時期は、80番目のMERS患者が最終的に陰性判定を受ける時から28日後になる見込みだ。この患者は、今月1日完治の判定を受けたが、10日に再び発熱の症状が現れ、12日の検査で陽性反応を示した。以後、現在も遺伝子検査で陽性と陰性反応が交互に出る不安定な状態だ。医療関係者は、この患者が患っているリンパ腫という免疫組織の癌がこのような現象を引き起こしていると判断している。
韓国語原文入力:2015-10-29 20:10