20カ月ぶりの南北離散家族の再会行事が順調に進んだことに続き、南北労働者統一サッカー大会が8年ぶりに平壌(ピョンヤン)で開かれるなど、南北民間交流が活発に行われている。労働者サッカー大会に参加するため訪朝する人の数は、天安艦事件で2010年5月に5・24対北朝鮮制裁措置が始まって以来、交流協力を目的としたものとしては最大規模だ。
キム・ドンマン韓国労総委員長とチェ・ジョンジン民主労総首席副委員長の2大労組代表団162人は28日昼12時30分、金浦空港と平壌順安空港を結ぶ西海(黄海)直航路で訪朝した。代表団は31日まで3泊4日、平壌で「南北労働者統一サッカー大会」に参加する。 1999年(平壌)と2007年(慶尚南道昌原)に続き、南北の労働者サッカー大会は今回が3回目だ。韓国労総と民主労総所属のサッカーチームは、それぞれ29〜30日、北朝鮮の朝鮮職業総同盟所属の二つのサッカーチームと平壌綾羅島(ルンラド)5・1競技場で試合を行う。
この他にも大規模な南北交流が今月だけで7〜8件になる。金剛山松病虫害南北共同防除、「ギョレマル(民族語)大辞典」の南北共同編纂会議、南北共同発掘開城満月台特別展、金剛山神渓寺復元記念南北仏教徒合同法要などが相次いで行われる。 11月9〜10日にも、南側の7大宗教協議体である韓国宗教平和会議(KCRP)が北朝鮮宗教人協会と金剛山で南北宗教人平和大会を開催する。
民間交流については、北側がこれまでの消極的な態度から一転して積極的に乗り出しており、南側当局も民間団体の南北交流・協力事業を幅広く許可する傾向にある。特に韓国政府は、2大労組はもちろん、カトリック正義具現司祭団の訪朝も承認した。正義具現司祭団は北朝鮮カトリック教会協会の招請で訪朝し、25日に平壌奨忠大聖堂で「平和統一祈願ミサ」に参加した。同団体は、2009年には北朝鮮の妙香山(ミョヒャンサン)普賢寺統一祈祷会を、2011年11月には金正日(キム・ジョンイル)総書記の弔問などのために訪朝を申請したが、政府の承認を受けられなかった。
「8・25合意」以降、離散家族の再会行事はもちろん、民間交流が活性化していることを受け、南北当局会談が早ければ来月にも開催されるかもしれないとする、期待混じりの見通しもある。キム・クァンジン大統領府国家安全保障室長は23日、国会運営委員会の国政監査で、「南北合意に基づき、まだ決まったわけではないが、離散家族再会後に当局間の会談と赤十字本会談なども進めるつもりだ」と明らかにした。北側の離散家族再会団長であるリ・チュンボク朝鮮赤十字会中央委員会委員長も24日、金剛山ホテルで南側取材陣に「常時接触、手紙の交換など、離散家族の問題を(南側と)協議する意向」を示した。
韓国語原文入力:2015-10-28 20:03