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カナダ自由党政権誕生でF-35は1機当たり100万ドル値上げ

登録:2015-10-23 08:35 修正:2015-10-24 07:49
米国防省F-35事業団長が下院聴聞会で明らかに 
韓国の追加負担は47億円に
韓国が次世代戦闘機として導入を決めたF-35A=資料写真//ハンギョレ新聞社

 韓国が導入する予定の次世代戦闘機F-35の価格が、カナダの政権交替により1機当たり約100万ドル上げることもあると米国防省が21日明らかにした。韓国の場合、40機購入する予定であるため、カナダが購入取り消しを最終決定する場合、約460億ウォン(約47億円)を追加負担しなければならないものと見られる。

 米国防省F-35事業団長のクリストファー・ボクダン空軍中将はこの日の下院軍事委員会聴聞会で、カナダがF-35購入を取り消せば、同戦闘機の購入価格が1機当たり約100万ドル上がると明らかにしたと外信が報じた。19日に次期首相として当選したジャスティン・トルドー代表(44)が導く自由党は、執権すれば莫大な資金が必要とされるF-35の購入計画を廃棄すると明らかにしている。

 ボグダン中将は、トルドー次期首相の当選が及ぼす影響に対する直接的な言及でない一般的な内容を前提に、こう明らかにした。ボクダン中将はF-35共同開発9カ国の一つで全開発費用の2.1%を分担してきたカナダが購入計画を取り消せば、他の国の負担は大きくなるほかはないと説明した。また、製作されるF-35の機数が減り、1機当たりの費用が0.7~1%ほど上がると報告した。カナダ政府は、ボーイング社のCF-18戦闘機に代わる次世代戦闘機としてロッキードマーティン社のF-35を65機購入する計画だった。

 ジョン・マケイン米上院軍事委員長はこの日、米国防総省はF-35購入機数を減らすべきだとする意向を明らかにした。マケイン委員長は記者団に対し、予算制約により「(米国防総省)は購入数を減らさなければならないだろう」と述べた。F-35の最大の購入者となる米国防総省は、ロッキードマーティンが生産する予定のF-35約3000機のうち約2400機を購入する計画がある。しかし米議会がF-35購入予算を削減する場合、米国防総省の購入機数も減るほかない。その場合、F-35の価格はさらに上がることになる。

キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-10-22 22:17

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/714158.html 訳Y.B

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