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教科書国定化に反発し10代が再び街頭へ「事実と異なる答案書かせないで」

登録:2015-10-15 23:02 修正:2015-10-16 06:45
国定化反対で17日に街頭行動を予告 
SNSで自発的に「オンライン署名」の波
梨花女子大学の学生たちが15日午前、ソウル西大門区にある大学の正門前で歴史教科書国定化撤回を求める記者会見を開いている=イ・ジョンヨン先任記者//ハンギョレ新聞社

 「明白な事実を知っていながら、事実と異なる回答を書かなければならない試験を学生に要求しないでください」(仁川の高校2年生のイムさん)

 政府の韓国史教科書国定化の試みに反発する10代の若者たちの声が高まっている。今月11日、ソウル都心で「しっかりとした歴史の重要性」を強調し、デモ行進や記者会見を行った若者たちが、今週末再び街に出ることにした。国定教科書導入に反対する10代の若者のインターネット署名も続いており、学界や市民団体だけでなく、国定教科書で直接学ぶことになった10代の若者まで本格的に「国定化反対」に参加している。

 韓国史教科書の国定化に反対する10代などが集まった「韓国史国定教科書に反対する青少年行動」(青少年行動)は、「ソウル鍾路(チョンノ)区安国(アングク)駅前で17日午後2時から第2次国定化反対の街頭行動を行う」ことを15日明らかにした。今月11日にも街頭行動をした彼らは、この日も安国駅から清渓川(チョンゲチョン)を経て、ソウル世宗路(セジョンノ)の政府ソウル庁舎まで行進する予定だ。

 青少年たちは第2次行動の際、「大韓民国の歴史教育が死んだ」という意味で制服に黒のネクタイを付けることにした。青少年行動の活動家チェ・ソヒョンさんは「先週末の記者会見後、参加したいという生徒たちの連絡が相次いでいる」とし「集会がまたあるのかと訊きながら、何でも共にしたいという友達がいたり、学校の友達と一緒に国定化反対活動をしてみたいという友達もいて、このようなエネルギーをどのように結集できるのかを考えて、これまで届いた連絡を集めて置いた」と話した。

 10代の若者が、Facebookやカカオトークなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて「韓国史国定教科書に反対する青少年宣言」に自発的に参加する動きも見られる。青少年行動側は、「中高校生はもちろん、非学生青少年(学校に通っていない青少年)などを対象に署名運動を始めてから3日目の15日現在、参加者が400人を超えた」と明らかにした。

 彼らはインターネット署名でも歴史教科書国定化への批判を堂々と述べている。釜山(プサン)に住む高校1年生のソンさんは「今、私たちが学んでいる教科書はすでに教育部によって認可された教科書だ。これを国定教科書に変えようとする意図には、腐敗した政府が、自分の家族と自分の行動を少なからずも美化して隠ぺいしようとすることがあるのは明らかだ」と書いた。京畿道の龍仁(ヨンイン)に住む中学2年生のクォンさんは「(朴槿恵<パク・クネ>政権は)このように国民が反対してデモに続けているにも関わらず、国定教科書を推し進めるのが、まさに“独裁”であることを知り、憲法の『大韓民国は民主共和国である』という文章を今一度噛みしめてほしい」と話した。

キム・ソンファン、ファン・グムビ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-10-15 19:33

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/713007.html 訳H.J

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