登録 : 2015.10.14 01:51 修正 : 2015.10.14 07:27

「正しい歴史教育の正常化を成し遂げるべき」
国定化で沈黙破り公開発言
民生懸案を巻き込む“ブラックホール”になることを知りながら
「国と経済が大変な状況にある」

朴槿恵大統領が空軍1号機から降りている=城南/大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社
 韓国史教科書国定化論議で言及を避けてきた朴槿恵(パク・クネ)大統領が13日、この問題について公に言及した。

 朴大統領は、米国に向け出発する直前の同日午後2時、大統領府で首席秘書官会議を開き、「歴史教育は政争や理念対立に基づいて国民を教えたり、学生を分け隔ててはならない」と述べた。続いて「国と国民のために政界が不要な論議で国論分裂を起こすより、正しい歴史教育の正常化をもたらし国民統合のきっかけになるよう努力してもらいたい」と述べた。

 朴大統領が韓国史教科書について公に言及したのは、昨年2月以来初めてだ。朴大統領は、国定化論議が最高潮に達したときにも、政界と教育部に任せたまま直接表に出ることはなかった。教育部が国定化方針を発表した後になってようやく動いた。11日、セヌリ党と教育部との党政協議→12日、国定化発表→13日、朴大統領の発言と訪米出国→韓米首脳会談など訪米外交(13〜18日)の順だ。国定化論議の中で、朴大統領が負う傷を最小限に抑えるために、緻密に企画した日程ではないかという疑念の声もある。

 朴大統領はこの日、「正しい歴史教育を通し、子供たちが私たちの歴史を正しく認識して、大韓民国の国民として誇りと自負心を持って育つように教えるのは、国家と国民の未来のために非常に重要なこと」だとし「特に統一に備えるためにも、我が国に対する正しい歴史観は非常に重要だ」と述べた。朴大統領は「今、世界の地平はますます広くなっており、世界が一つになっている。特に北東アジアとその周辺の地形変化が急速に変わっている」とし「このような状況で大韓民国に対する確固とした歴史観と誇りを育む努力を私たちがしなければ、私たちは文化的にも歴史的にも、他の国の支配を受けるかもしれない」と述べた。また朴大統領は「大韓民国の国民として正しい歴史観を持ち、価値観を確立して国の未来を切り開いていくようにするのは、若い世代に私たちが必ずしなければならない使命だと考えている」と強調した。

 一連の発言は、韓国史教科書国定化に対する骨身に沁みた所信と意志を明らかにしたものであり、議論はむしろ加熱されると思われる。国定化が韓国社会を半分に切り裂き、民生懸案をのみ込む“ブラックホール”になるのが目に見える状況でも、朴大統領は平然と「今、国と国民経済が大変な状況にある」とし、政界に“統合”を求めたからだ。朴大統領が同日、「これから米国に出発しなければならないが、国内に山積した懸案が多く残っているため心配だ」と暗示したこと自体が、このような矛盾を裏付けている。

 朴大統領は、教科書国定化をめぐる論争の代わりに、労働改革など、いわゆる「4大改革」と経済の活性化関連の法案処理、韓中自由貿易協定(FTA)批准に力を入れるよう政界に求めた。同日、国会対政府質問で、与野党が国定化問題で衝突し、ソウル市内で市民が保守と革新に分かれて対立する現実を無視した無責任な態度と指摘される。

ファン・ジュンボム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-10-13 19:33

http://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/712658.html訳H.J

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