「労働市場構造改善のための政労使合意」を「労働改悪」と規定した民主労総が23日、ソウル都心で一斉ストライキ集会を開いた。光化門(クァンファムン)周辺の道路に車壁を設置した警察は、集会が終わろうとしている状況で突然カプサイシン催涙液を放水し強硬鎮圧に乗り出した。この過程で取材記者まで羽交い絞めにして連行を試みた。計54人が警察に連行された。
民主労総は午後3時頃、ソウル中区貞洞の京郷新聞社前で組合員1万人余り(警察推算5500人)が参加した中で一斉ストライキ決起集会を開いた。 ハン・サンギュン民主労総委員長は「私たちは避けられない全面戦争に突入した。私たちの息子や娘を非正規労働者として生きることにさせ、容易な解雇を可能にする労働改悪を必ず阻む」と話した。 ハン委員長は今年5月のメーデー集会などを主導した容疑で逮捕令状が発給されている状態だ。
145個中隊1万1600人を配置した警察は、集会を終えた組合員が大統領府に向けて行進を試みると興国生命ビル前の道路と光化門広場の中間にある両側道路に警察バスで車壁を設置し解散に乗り出した。特に警察は午後6時を過ぎて集会が解散段階に入っている状況で突然カプサイシン催涙液を放水しデモ隊を車道から歩道に押し上げ、歩道に上がった後にも再度光化門広場前の世宗(セジョン)文化会館階段上に激しく追い詰め、解散を試みた。この過程で警察は取材記者であることを繰り返し明らかにしたハンギョレのキム・キュナム記者の首を羽交い絞めにし連行を試みた。キム記者は他の記者たちの抗議で現場で解放されたが擦過傷を負った。 世宗文化会館前だけでクォン・ヨングク弁護士と組合員など13人が連行された。
これに先立ちこの日午後3時頃、ソウル汝矣島(ヨイド)の国会本庁前では全国教職員労働組合の組合員38人が労使政合意に抗議する奇襲デモを行い連行された。 汝矣島のセヌリ党党舎に卵を投げた民主労総公共輸送労組所属組合員3人も警察に連行された。 政府は民主労総の行動を政府の労働政策を阻止する目的の“不法政治ストライキ”と規定した。 民主労総は11月14日、労働者、農民、貧民、学生など10万人余が参加する「民衆総決起大会」を開くと明らかにした。