登録 : 2015.09.10 00:42 修正 : 2015.09.10 12:34

膨らむ大学生活の費用

就職活動をする学生が9日午後、ソウル広津区の建国大学学生会館で開かれた「2015就職博覧会」で相談を受けにきた=イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社

 最近、一人が大学を卒業するには概略8510万ウォン程(約850万円)かかるという分析が出てきた。8日、洪城(ホンソン)畜産業協同組合牛市場の牡小牛一頭の価格は348万1000ウォンだった。 小牛24頭を売ってようやく大学教育費を用意できるわけだ。 今や大学を卒業させるには、小さな牧場一つを売らなければならないことになる。 大学教育研究所が国会教育文化体育観光委員会所属のユ・ギホン議員(新政治民主連合)の依頼を受けて作成した「大学生暮らしの費用に関するリポート - 統計で見た大学教育費」報告書の内容だ。 報告書は、研究所が自主分析したり教育部や統計庁、就業情報企業などが調査し発表した資料を土台にした。

大学生一人が卒業するまでにかかる費用//ハンギョレ新聞社

■大学入学後の5年間に8500万ウォンかかる

 今年、ソウルのある私立大学の人文系に入学した新入生パン・グレ君(19歳)。パン君が大学に通うために払わなければならない費用は「受験料」から始まる。 定時と随時を含め、多くて9回受けられる願書の費用として52万ウォンかかる。 実際、今年韓国の大学が受験料として集めた収入は1533億ウォン(約150億円)に達する。地方出身のパン君は面接のためにソウルに来るたびに交通費、食費、宿泊費がかかった。

卒業まで…
入学金・授業料に住居費・生活費など
大学に通うのに8510万ウォン払う
昨年の学資金融資は2兆ウォンを超えた

 大学に入学すれば77万7000ウォン(私立大平均値)と書かれた入学金領収書を受け取った。入学金を除く1年分の授業料は737万ウォン(約73万円)だった。卒業まで授業料が全く上がらないと仮定しても、4年間に彼が払わなければならないお金は2949万2000ウォン(約295万円)に達する。 医学部に進学したパン君の故郷の友達は、一年間の授業料だけで1000万ウォンを上回ったという。

 この頃の大学では“単位管理”のためには季節講義の受講も必須になっている。 パン君が今後季節講義三科目だけ受講しても65万ウォン程度を追加で払うことになる。

 パン君が大学に通って使う生活費も侮れない。寮費は月32万ウォン(1人部屋基準、約3万円)だ。 だが、競争が激しい寮入居に失敗したパン君は、月50万ウォン(約5万円)程度の家賃を払って暮らしている。 食費、交通・通信費などその他の生活費も月に最低で30~40万ウォン(約3~4万円)かかる。

 このような費用を計算してみると、パン君が卒業猶予期間を含め大学に5年間通う場合、合計8510万ウォン(約85万円)のお金が必要だ。授業料が3092万ウォンで最も大きく、住居費が2690万ウォン、その他生活費2400万ウォンがかかると推定されるためだ。

 パン君の弟もまもなく大学に入学するが、そうなればパン君の両親は年間3000万ウォンを超えるお金を子供の大学教育費として賄わなければならない。サラリーマンであるパン君のお父さんの給料は264万ウォン(2014年賃金勤労者平均月給、約26万円)だ。

 結局、パン君はアルバイトを探すことにした。 今年初め、ある研究機関(『明日の大学』20代研究所)が出した報告書によれば、大学生の66.3%が調査直前6カ月間にアルバイト経験がある。 昨年、学資金融資を受けた大学生は75万4000人余であり、総融資額は2兆3590億ウォン(約2350万円)に達する。

卒業しても…
針の穴のような就職準備に数百万ウォン
大学院に行けば、また数千万ウォン…
「学校に通っている時の方が良かった」

■卒業後の就職準備も負担

 大学卒業を控えているアン・チョギさん(26)は、後輩のパン・グレ君を見て「それでも学校に通っている時の方が良かった」と言う。 新入生時期に読んだカン・ジュンマン教授の『魂を売ってでも就職したい』(2010年)という表現は、本の中だけの話だと思っていた。 ニュースでは青年失業率が10%を上回っているという(6月基準で10.2%)暗鬱な便りだけが出ている。

 就職準備にかかる費用負担も大きい。 アンさんは英会話学院はもちろん、模擬面接学院、雄弁・スピーチ学院、イメージメーキング学院なども調べてみている。 卒業を目前にした下半期、就職準備費用だけで概略153万ウォン(昨年基準インクルート調査、約15万円)がかかる。 アンさんのように、就職のために各種私設学院に通った大学生は10人中8人に達する。3人中2人(63.3%)が語学学院、3人中1人(30.8%)は資格証学院、10人中1人は上級公務員試験学院に通っている。

 アンさんはもう1年学生身分を維持するために、今年初め“卒業猶予”を申請した。 就職に有利になるという判断からだ。これもまた無料ではない。 授業を聴くわけでもないのに、卒業猶予受講費という名目で317万ウォン(約31万円)を払った。 アンさんのように卒業猶予を申し込んだ大学生は、全国で2万5245人(2014年)にもなる。

 大学院に行くことも考えてみたが、“修・博士失業者”があふれているので、決められずにいる。 大学院の学費は大学より高い。 今年、韓国の私立大大学院の年間平均授業料は最低857万ウォンから最高1510万ウォン(約150万円)に達する。

ホン・ソクチェ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-09-09 20:30
http://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/708218.html 訳J.S(2261字)

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