政府が 第7次電力需給基本計画を通して新しい原発の建設計画を公式化すると、江原道・三陟(サムチョク)で原発反対の動きが再び燃えあがっている。
三陟核発電所反対闘争委員会は、29日午後3時に三陟市近徳(クンドク)面の8・29記念公園で予定されている「三陟原発白紙化のための決起大会」を皮切りに本格的な原発反対闘争に入ると、 27日明らかにした。 この日の集会には、三陟市民と全国脱核希望徒歩巡礼団など200人余りが参加する予定だ。
闘争委員会はこの日声明を出し「8月29日は22年前、三陟市民が原発を阻止するために初めて行動に突入した日だ。8・29記念公園は、この地に原発を持ち込まないという市民の誓いが込められた場所である。三陟市民はいかなる困難があっても原発を阻止する」と明らかにした。 政府は1991年にも近徳に原発を建設する計画を発表したが、三陟市民の反対にぶつかり1998年原発建設候補予定地告示を解除した。 三陟市民は翌1999年、近徳徳山里の8・29記念公園に原発白紙化記念塔を建てた。
集会に先立ち三陟原発反対闘争委員会の会員たちは、29日午前10時半より三陟郵便局から近徳の8・29公園まで「脱核希望徒歩巡礼行進」を行なう。 また同時刻、全国脱核希望徒歩巡礼団も近徳面チョゴク里の黄永祚(<ファン・ヨンジョ>三陟出身のマラソン選手でオリンピック金メダリスト)記念公園から8・29公園まで徒歩巡礼に出る。 闘争委員会はまた原発誘致賛否住民投票1周年を迎える10月9日には、三陟市役所前広場で大規模な決起大会も開く考えだ。
三陟原発反対闘争委のイ・グァンウ企画室長は「三陟市民は6・4地方選挙を通して反核市長を選出し、10・9住民投票を通して原発反対の立場を最も民主的に表明した。どんな困難があっても核発電所建設を阻止してみせる」と語った。