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北朝鮮砲撃と韓国対応射撃の状況、韓国軍は砲撃1時間後に自走砲数十発

登録:2015-08-20 23:51 修正:2016-02-23 07:17
朴槿惠大統領が20日、北朝鮮の西部戦線砲撃挑発と関連して“地下バンカー”と呼ばれる大統領府危機管理状況室で緊急国家安全保障会議(NSC)を主宰している =大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が20日、西部戦線で砲射撃をした後、約2時間後に対北朝鮮拡声器放送の中止・撤去を要求してきたことについて、韓国軍当局は北朝鮮のこの日の挑発が意図的であることを示すものと分析している。

 北朝鮮軍が韓国側にロケット砲を1発発射したのはこの日午後3時53分頃。当時、漣川(ヨンチョン)地域に駐留していた28師団は、北朝鮮の砲射撃を聴取できなかったことが分かった。しかし実戦配備された砲兵レーダーが北側から発射されたロケット砲の軌跡を探知した。軍は直ちにロケット砲の軌道追跡に入り、その結果北朝鮮の砲弾は14.5ミリ高射砲であることが確認され、漣川郡中面地域に落ちたと推定された。韓国軍はこの地域に兵力を投じたが、この日夕方まで着弾を確認できずにいる。その間に北朝鮮は4時12分頃、今度は76.2ミリ直射砲を数発撃った。警戒勤務中だった兵士数名が数回砲声を聴き、非武装地帯内の軍事分界線の南側700メートル地点で煙が上がるのを肉眼で確認した。

 このため軍当局はマニュアルに従って対応射撃に入った。 対応射撃は北朝鮮の砲射撃から1時間11分後の午後5時4分頃に155ミリ自走砲が火を噴いて始まった。 射程20~30キロメートルの155ミリ自走砲1台の砲隊は6門を備え、1個大隊は3砲隊で構成されている。軍当局者は「対応射撃は数分にわたり行われたと承知している」と述べた。

韓国軍、北の砲射撃聴取できず
砲兵レーダの探知で認知
北、対北朝鮮放送を狙い意図的挑発
「また別の軍事的行動開始」威嚇

20日の漣川砲撃時間帯別状況//ハンギョレ新聞社

 この時点でも北朝鮮軍の砲射撃意図を正確に確信できない状況にあった。最近再開された対北朝鮮拡声器放送を狙った砲撃という観測が支配的だった、着弾が推定される地域が対北朝鮮拡声器放送施設とは数キロメートル離れたところである点などにより釈然としなかったためだ。

 しかし、北朝鮮が砲射撃の約2時間後の午後5時に総参謀部名義の電話通知文を国防部宛てに送ってきた。北朝鮮は電話通知文で韓国の対北朝鮮心理戦放送を「全面的重大挑戦」と主張した。また「本日午後5時から48時間以内に対北朝鮮心理戦放送を中止し、すべての手段を全面撤去すること」を要求して「これを履行しなければ軍事的行動を開始するだろう」と威嚇した。 韓国軍当局者は「対北朝鮮拡声器放送の再開は4日の非武装地帯地雷爆発事件のために起きたもの」とし「北朝鮮は先にこのことで謝罪しなければならないが、謝罪はなかった」と話した。 こういう点を挙げて韓国軍当局は北朝鮮軍の砲射撃が、結局は対北朝鮮拡声器放送を狙った意図的挑発と確信しているようだ。 北朝鮮が対北朝鮮拡声器放送を中止させるために砲射撃など軍事的威嚇と共に対南電話通知文を通じて公開的警告をしたと見なければならないということだ。

 北朝鮮が警告した軍事的行動が何を意味するかは具体的に確認されていない。 しかしこの間、北朝鮮が照準撃破すると言っていただけに、砲射撃などを念頭に置いたものと見られる。 北朝鮮が追加的軍事的行動に出る場合、韓国軍当局は断固たる対応をとる方針だ。 南北間の緊張が休戦ラインを挟んだ武力衝突が憂慮される状況に高まっている。

パク・ビョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/705386.html 韓国語原文入力:2015-08-20 22:33
訳J.S(1737字)

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