登録 : 2015.08.20 23:51 修正 : 2015.08.21 08:06

訪中日程めぐり腐心する理由

来月3日、北京で開かれる抗日勝利70周年記念閲兵式に参加する中国軍警合同礼砲チームが1日、礼砲発射訓練をしている=北京/ロイター・聯合ニュース
 大統領府は20日、9月3日に開かれる中国の戦勝節(抗日勝利記念日)式典への朴槿恵(パク・クネ)大統領の出席を確定しながらも、式典のハイライトといえる軍事パレードへの参加については、明言を避けた。

 朴大統領が戦勝節記念式典への出席を決めたのは、韓中関係と韓中が共有する“抗日闘争”の経験などを考慮したためと思われる。ノ・グァンイル外交部報道官はこの日の定例ブリーフィングで参加決定の意味について、「9・3(戦勝節)記念式典の性格と意味、私たち(韓国)の抗日独立抗争の歴史、大統領の日程などをすべて勘案して判断した」と述べた。中国が主催する抗日戦争の記念式典に、中国を舞台にした独立運動家たちの活動を称える意味は欠かせないという判断が背景にあったものと解釈される。

 中国は一貫して「抗日戦争70周年」の記念式典への朴大統領の出席を要請してきた。昨年7月に習近平国家主席は韓国を訪問し、朴大統領との会談で、中国の戦勝70周年と韓国の光復70周年を記念して、共同記念行事を開こうと直接提案した。当時、朴大統領は「韓国でもすでに行事を準備しようとしている」と答えた。事実上否定的な態度を見せたのだが、結局出席する方向に転じた。

 米中の対決構図を意識して
 参加を確定した西側の首脳はまだいない
 政府「これから適切に決定」

 ただし軍事パレードに参加するかどうかは、まだ決めかねている。政府はまず、行事自体の性格をめぐり苦心を重ねている。9月3日、北京の天安門広場で行われるパレードには、1万人以上の兵力と最新の武器などが動員されることが伝えられた。過去の戦勝記念の意味よりも、軍事的な成長を誇示しようとする性格がはっきりと見受けられる。米中間の対決構図を意識した西側から、参加を確定した首脳がまだ誰もいないのもそのためだ。出席を確定したのはロシアのプーチン大統領をはじめ、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギスなど上海協力機構(SCO)加盟国などに過ぎない。

 軍事パレードの主人公である人民解放軍が、韓国戦争当時、韓国軍と銃口を向け合った歴史も、快く参加を決められない要因とされている。第2次世界大戦終戦当時、臨時政府とともに解放の喜びを分かち合った主体は、今の中華人民共和国ではなく、中華民国(台湾)ではなかったのかという見方もある。

 しかし、3日午前の軍事パレードが戦勝節記念式典の中核であることが明らかな状況で、残りの行事への出席はあまり意味がないというのが、政府の悩みの種となっている。戦勝節記念式典の全体日程はまだ公開されていないが、午前天安門広場で開かれる習主席の談話発表、装飾授与式、軍事パレードを除くと、レセプションと夕方の文化公演程度が残ることになる。さらに朴大統領は同日午後、上海に移動し、翌日、臨時政府庁舎の再開館式に出席する方向で協議が進められている。安倍晋三首相が軍事パレードには参加せず、この日の午後に中国を訪問するという日本のマスコミの報道が出たことも、韓国政府としては気になる部分だ。韓国が日本と同じ姿勢を取っているものと見られ、中国側の否定的な反応を招きかねないからだ。政府関係者は「多くの側面を考慮して、今後、適切に決定する予定だ」と述べた。

 中国メディアは、抗日反ファシスト戦争勝利70周年の記念式典への朴大統領の出席発表を速報で伝え、歓迎する姿勢を見せた。官営の新華通信と共産党機関紙の人民日報などは、ソウル発のニュースとして「韓国は、日本の植民地支配を受けていた1910年から1945年まで、独立軍が中国の愛国者たちとともに日本に対抗して戦った」として、韓中の共通の抗日経験を強調した。中国社会科学院の朝鮮半島専門家である王俊生研究員は、ハンギョレとの通話で「歓迎すべき決定であり、当然の決定」だとし、「抗日戦争は、中国と韓国の両方にとって、同じ意義を持つ」と述べた。

 しかし、日本側は言及を控えた。菅義偉官房長官は20日午前の定例記者会見で、朴槿恵大統領の訪中計画に対する意見を尋ねる質問に「第3国同士のことだから、(日本)政府としてコメントする立場にない」と答えた。菅長官は安倍晋三首相の訪中日程についても「まだ何も決まっていない」という、原則的な回答にとどまった。

朴槿恵大統領が20日昼、大統領府で開かれた「分かち合い実践者との昼食」の行事で参加者に着席を勧めている=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

キム・ウェヒョン記者、北京、東京/ソン・ヨンチョル、キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-08-20 21:34

http://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/705379.html 訳H.J

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