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地雷爆発事件で南北の軍事緊張高まる

登録:2015-08-14 09:08 修正:2015-08-14 09:24
韓国「対北朝鮮ビラ散布」、北朝鮮「照準撃破射撃」
北朝鮮の朝鮮中央テレビが12日放映した「朝鮮人民軍兵士のシンチョン博物館参観・復讐決議会進行」を伝える映像には、北朝鮮兵士が実弾射撃する中央の標的に朴槿恵大統領の写真(赤い円)をつけているのが確認される=朝鮮中央テレビからキャプチャー/聯合ニュース

南、自由北韓連合がビラ公開散布宣言
北、祖国平和統一委員会「散布と同時に焦土化」
軍、移動式拡声器の配置検討
北、朴大統領を標的にした射撃訓練放映

 京畿道・坡州(パジュ)の非武装地帯(DMZ)での地雷爆発事件後、保守団体の対北朝鮮ビラ散布宣言や軍当局の対北朝鮮心理戦拡大が相次いでいる。北朝鮮は地雷爆発事件に対し口を閉ざしたまま「ビラ散布時は焦土化」などの威嚇で対応しており、南北間の軍事的緊張が一層高まっている。

 パク・サンハク自由北韓運動連合代表は13日、報道資料を通し「大韓民国に残忍な挑発を押し通す金正恩(キム・ジョンウン)の蛮行を断罪し北朝鮮人民に暴露する」として「14日午前、坡州市の臨津閣(イムジンガク)望拝壇で対北朝鮮ビラを飛ばす」と明らかにした。同団体は昨年11月から非公開で対北朝鮮ビラを散布してきたが、地雷爆発事故後、再び公開散布に切り替えた。

 これに対し北朝鮮の祖国平和統一委員会(祖平統)のウェブサイト「私たち民族どうし」は「ビラ散布騒ぎが始まると同時に私たちの照準撃破射撃が無慈悲に進行され、挑発の拠点は跡形もなく焦土化されるだろう」と警告した。統一部当局者はこの日、「憲法が保障する表現の自由を尊重すると同時に、国民の生命への脅威がどれほどになるか比較して判断しなければならない」と原則的な立場を示した。

 これとは別に軍当局は、追加的な報復として北朝鮮心理放送のための移動式拡声器と電光掲示板などの配備を検討している。軍関係者はこの日、「固定式対北朝鮮拡声器放送を行いながら、状況によって車両に搭載された移動式拡声器を追加で投じる計画も検討している」と話した。新型移動式拡声器はデジタル方式で、旧型の2倍の20キロメートル以上離れたところまで達することが分かった。

 北朝鮮も12日、朝鮮中央テレビを通じて朴槿恵(パク・クネ)大統領の写真で作った標的に人民軍兵士が銃を撃つ様子を公開し、韓国に対する敵がい心を鼓吹した。 北朝鮮はまた、17日から始まる韓米連合軍事訓練「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」に対し「即刻中止」を求めた。北朝鮮外務省は13日、報道官談話で「危険千万な合同軍事演習を直ちに中止することを強力に求める」として「どうしても軍事的対決の道に向かうなら、そこからもたらされる後日のすべての禍に対し、全面的に責任を負うことになるだろう」と警告した。しかし北朝鮮は地雷爆発については10日の政府発表からこの日まで4日間沈黙を続けた。

 一方、クリスティーン・ウォーマス米国防省次官がこの日、韓国に到着し、14日にハン・ミング国防部長官と北朝鮮の地雷挑発事件に関し議論すると国防部が明らかにした。

キム・ジフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-08-13 19:45

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/704381.html 訳Y.B

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