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ハッキング疑惑の資料提出拒む国家情報院、野党は技術懇談会不参加も検討 

登録:2015-08-03 22:40 修正:2015-08-04 07:17
 国家情報院、資料提出拒否で時間稼ぎ
 「相次いで前言を翻し疑惑深まる」
新政治民主連合の安哲秀「国民の情報を守る委員長」(中央)とシン・ギョンミン国会情報委員会幹事(左端)が3日、国会で開かれた記者懇談会に出席するため会議室に入っている。野党は6日、資料公開なしには技術懇談会は開けないと主張した=イ・ジョンウ先任記者//ハンギョレ新聞社

 「ITの専門家たちがIT資料を見ずに(国家情報院の一方的な説明が書かれた)A4用紙1枚だけ持って懇談会をしようということだ」

 新政治民主連合の安哲秀(アン・チョルス)「国民の情報を守る委員長」は3日の記者懇談会で、国家情報院が民間人ハッキング疑惑の真相究明のための資料提出を事実上の全面拒否をしており、6日に予定された国家情報院と専門家たちの技術懇談会を開催しても、あまり意味がないと述べた。同連合はこの日、「国家情報院が相次いで前言を翻す釈明をし、国民の疑惑がさらに深まっている」とし「(野党が要求した)6つの資料だけ提出してもらえれば、いつ、どこでもいいから(検証のための)資料を出してほしい」(シン・ギョンミン野党情報委員会幹事)と国家情報院を圧迫した。

 新政治民主連合は、(先月自殺した)国家情報院職員イム氏が削除したファイルがシステムファイルなのか、それともデータベースファイル(専門用語では「MongoDB」)なのか▽削除の際に使ったコンピュータが個人のパソコンだったのか、サーバーだったのかの2事項を明らかにすることを要求した。これに先立ち同連合は、削除されたハードディスク原本▽削除されたデータの容量、リスト、ログ記録▽復元データの容量、リスト、ログ記録▽削除していないデータの容量、リストの4資料の提出も要求した。

 同委員会幹事のシン・ギョンミン議員は「国家情報院は、職員のイム氏が『削除(delete)キー』でシステムファイルとデータベースファイルであるMongoDBをすべて消したと言ったが、『もし(オペレーティングシステムである)システムファイルまで消したのなら、システム自体が作動しない』と疑問を提起したら『MongoDBだけ削除した』と前言を翻した」とし「もし(データベースと復元が容易な)MongoDBだけを削除したなら、削除されたファイルを回復するのに6日もかかったという釈明と食い違う」と説明した。彼は前言を翻す国家情報院の信頼がなくなっているので、国家情報院の信頼回復のためにも6資料を提出して専門家技術懇談会で検証すべきだと求めた。

 しかし、新政治民主連合は懇談会が予定された6日までに国家情報院が資料を提出しない場合、懇談会に参加するかどうかについては、この日最終決定を下せなかった。資料もない“形ばかりの検証”である懇談会に参加すると、「違法(行為)はなかった」と主張する国家情報院に信憑性を高める結果となり、懇談会に参加しない場合も、「政争に没頭しているだけ」と非難される可能性もあるため、同連合の悩みの種になっている。

イ・ジョンエ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-08-03 19:50

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/702952.html  訳H.J

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