セウォル号船体を引き揚げる優先交渉者として中国の上海サルベージ コンソーシアムが選ばれた。コンソーシアムには韓国のオーシャンC&Iが30%の持分を保有している。引き揚げの方法も既に海洋水産部タスクフォースが提案した方式の代わりに、この会社が提案した方法を先に検討することにした。
15日、海洋水産部は「セウォル号船体引き揚げに入札した七つのコンソーシアムの提案を検討した結果、中国の上海サルベージ コンソーシアムが優先交渉対象に選ばれた」とし、「次いで中国のチャイナ煙台サルベージコンソーシアム、英国のタイタンマリタイムコンソーシアムの順だった」と明らかにした。 上海サルベージは、中国交通運輸部所属の国営企業で、58メートルの海底から1万3千トン級の船舶を切断し引き揚げた経験がある。 セウォル号は44メートルの海底にあり、重量は8500トン程度だ。
海洋水産部は引き揚げの方法も上海が提案したものに変更した。 第一に、海洋水産部タスクフォースの既存方案は、93本のスチールワイヤーと鎖をセウォル号に縛り付け、クレーンで引き上げるという内容だったが、上海は50本余りの鉄鋼ビームを船体の下に設置し、クレーンで引き上げる内容を提案した。 第二に、既存案は1万トンと8千トンのクレーン2機を使って引き上げるというものだったが、上海は事前にセウォル号にエアーバックを投じ、船体重量を8500トンから5000トン程度に下げた後、1万トン級クレーン一機で引き上げる方式だ。 第三に、既存案は海底から3メートル程度だけ引き揚げて安全な海域に移す方式だったが、上海案は海底から20メートル程度引き上げた後、水深20メートルの地点に移す内容だ。
海洋水産部は20日から上海と優先交渉を始め、作業方法と契約条件について合意した後に契約を締結する計画だ。セウォル号船体の引き揚げは、早ければ2016年7月までに終える計画だ。