韓国水力原子力(韓水原)が韓国初の商業運転原子力発電所である釜山・機張(キジャン)郡の古里(コリ)1号機の2次寿命延長を原子力安全委員会(原安委)に申請しないことを決めた。12日、国家エネルギー委員会が古里1号機の廃炉を勧告したが、それを韓水原が受け入れて歴史的な韓国初の原子力発電所解体が実現することになった。
韓水原は16日、ソウル・江南(カンナム)区の本社で理事会を開き、古里1号機の2次継続運転を申請しないことを決めたと明らかにした。 韓水原理事会は、古里1号機の寿命再延長について安全性は十分に確保されたと見たが、経済性については理事の間で意見が交錯したと説明した。 韓水原は2次継続運転審査期間の長期化により稼動率が低下しており、今後地域支援金増額の可能性が予想されるだけに経済性に不確実性があると最終結論を下し、永久停止を勧告した産業通商資源部の意見を受け入れることにしたと付け加えた。
これに伴い、2017年6月に稼動を停止する古里1号機の解体方法、および関連技術の開発と使用済み核燃料など高レベル放射性廃棄物をどのように処理し、永久処分施設をどこに作るかなど廃炉に対する具体的議論が本格化するものと見られる。 韓水原は永久停止と解体準備などのための社長直属TFを構成する計画だ。 この日の理事会直後、チョ・ソク社長は役職員宛に電子メールを送り、「安全性は十分に確保されているにもかかわらず下された永久停止決定について、職員は残念なこととして受けとめているだろうが、今や原発産業の新たなパラダイムが到来した」と明らかにした。