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古里1号機の次に廃炉にすべき月城1号機

登録:2015-06-12 23:23 修正:2015-06-13 07:08
 古里2号機、2023年で設計寿命満了
 2029年までに毎年1〜2機ずつ
月城1号機 //ハンギョレ新聞社

 国内で現在稼動中の原発のうち、今後15年以内に設計寿命を迎える原発は、古里1号機のほか11基ある。釜山(プサン)市機張(キジャン)郡長安(チャンアン)邑の古里2・3・4号機、慶尚北道慶州(キョンジュ)市陽南(ヤンナム)面の月城(ウォルソン)1・2・3・4号機、全羅南道霊光(ヨングァン)郡弘農邑のハンビット1・2号機、慶尚北道蔚珍(ウルジン)郡北面のハヌル1・2号機。 30年から40年の設計寿命の期限を控え、継続運転のための寿命延長の決定が行われない場合は、廃炉しなければならない原発だ。

 設計寿命では、古里1号機の次に廃炉されるべき原発は月城1号機だ。 1983年4月22日、商業運転を始めた月城1号機は、すでに2012年11月20日、30年の設計寿命を終えた。今年2月26日に開かれた第35回原子力安全委員会で野党推薦委員2人が、安全性が十分に検証されていないと反発する中、2022年11月20日まで継続運転の決定が行われた。しかし、地域住民の強い反対を受け、再稼働が先延ばされており、今月18日から再稼働に入る予定だ。

 月城1号機の次に設計寿命を終えるのは古里2号機。 1983年7月から商業運転に入った古里2号機の設計寿命は40年で、2023年には寿命を終える。2023年以降2029年までに毎年1〜2基の原発の設計寿命が期限を迎える。しかし、設計寿命の期限がすぐに廃炉を意味するのではなく、廃炉が必ずしも設計寿命の順序に従って行われなければならないわけでもない。廃炉の決定は、技術的判断だけでなく、世論と政治的判断が重要な作用をするからだ。

 脱原発運動を繰り広げる環境団体の専門家は、古里1号機に続き、月城1号機と月城にある残りの原発も設計寿命とは無関係に、廃炉予定の先頭に据えなければならないと言う。その次は、事故が多発し、大規模な事故が懸念されるハンビット1・2号機、周辺に人口が多く、小さな事故でも、住民の被害が大きくなる可能性のある古里の原発が挙げられる。ヤンイ・ウォンヨン環境運動連合処長は、「設計寿命をすべて満たそうとするのは欲張りな話だ。特に、重水炉の月城原発は地震多発地域に位置しているうえ、使用済み核燃料が他の場所よりも多く出て乾式貯蔵所までいっぱいになった状態であり、貯蔵所を増やすよりは廃炉にした方が良いと思う」と指摘した。

キム・ジョンス先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-06-12 19:47

https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/695786.html 訳H.J

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