登録 : 2015.06.16 08:53 修正 : 2015.06.16 13:09

労働新聞が15日付で実戦配備中の北朝鮮海軍部隊の新型対艦ミサイルが艦艇から発射される訓練の様子を紹介した。同紙は金正恩朝鮮労働党第1書記が発射訓練を参観したと報じた=聯合ニュース
政府声明で韓米軍事訓練・誹謗中止要求
韓国「軍事緊張を助長すべきでない」
対話中断の原因は北朝鮮側にあるとする
専門家「条件付きだが実質的に対話を強調している」

 北朝鮮が最高レベルの権威ある形式である「共和国政府声明」で南北対話の可能性を示唆したが、韓国側は事実上の拒否意思を明らかにした。南北は互いに対話中断の原因が相手にあるとしており、直ちに実質的な関係改善を期待するのは無理ではないかという否定的な展望が出ている。

 北朝鮮は15日発表した朝鮮民主主義人民共和国政府声明で「(南北)対話と交渉を開催することができない理由はない」としつつ「南朝鮮当局は時代錯誤的な反共和国敵対行為と米国と野合した絶え間ない北侵略戦争練習騒動で南北関係改善を阻み、情勢を極度に悪化させた」と責任を韓国に押し付けた。韓米連合軍事訓練と誹謗・中傷の中断など「信頼と和解」のための条件も具体的に提示した。5・24措置の解除と思われる課題もあった。前提条件を付けて韓国側の態度変化を求めたものと分析される。

 この日の声明は、韓国側に一方的に責任を転嫁してきた既存の立場とは全く異なるという評価もされる。まずその形式が北側の各種公式発表の中で最も権威ある共和国政府声明だった。金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記執権後の北朝鮮が共和国政府声明の形式を通して立場を明らかにしたのは昨年7月の仁川(インチョン)アジア競技大会応援団派遣宣言に続き2度目だ。声明の語調も、今月の初めまで「朴槿恵(パク・クネ)のような悪党はない」などとする実名非難が多かったのとは違い、比較的節度あるものだった。

 特に声明発表後、北朝鮮は約1カ月前に“不法入国”した韓国国民2人を条件なしで送還するという異例な通知文を送ってきた。スパイ活動などの容疑で抑留している韓国国民4人の釈放および送還を促す韓国側の12日の通知文を受領さえ拒否したこととは正反対な態度なので、一部では積極的な“対話ジェスチャー”ではないかという期待もされた。

 だが、政府は北朝鮮政府声明の要求を「不当な前提条件」と一蹴した。この日夕の統一部スポークスマン声明は、政府は南北間既存合意をすべて尊重し▽着実に対話を提案してきており▽北朝鮮は軍事的緊張を作らず▽当局間対話と民間交流に出なければならないという内容だった。対話断絶の責任がある北朝鮮側が軍事的緊張を高めている態度を改めるべきだとする立場だ。

 政府が強硬な態度で対話中断の責任を北朝鮮側に押し付けたことで、当分、南北当局が対話に出る可能性は低くなった。ヤン・ムジン北韓大学院大教授は「北朝鮮声明は条件をつけているが、実質的には対話を強調している」とした上で「不法入国を浮上させ争点化することができた韓国国民2人をまず釈放したのは、残る4人も釈放できるというメッセージの可能性もある」と指摘した。ソウル大統一平和研究院チャン・ヨンソク主任研究員は「一方的に北朝鮮の態度変化を促すことから変われないことから見て、南北関係の改善ははるか遠いものと思える」と話した。

キム・ウェヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-06-15 22:18

http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/696119.html訳Y.B

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