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米女性運動家スタイネム氏「DMZは人を分け隔つ狂気」

登録:2015-03-13 08:53 修正:2015-05-25 06:34
国連本部での記者会見でDMZ平和行進を提言
朝鮮半島女性平和行進の名誉共同委員長となる女性活動家のグロリア・スタイネム氏が3月11日、米国の国連本部で記者会見している。彼女は世界女性平和運動家が5月24日に非武装地帯(DMZ)を徒歩で越え朝鮮半島の統一を祈ると明らかにした=ニューヨーク/AP聯合ニュース

 5月24日に非武装地帯(DMZ)を徒歩で越える「朝鮮半島女性平和行進」(ハンギョレ3月12日付1面)に、世界的に著名な女性平和運動家が大挙して参加することになり注目されている。第2次世界大戦が終わり70年になるというのに、未だに冷戦の中にある朝鮮半島への世界の女性たちの関わりが本格的に始まろうとしている。

 このイベントには2人のノーベル平和賞受賞者(マイレッド・マグワイアとレイマ・ボウィ)の他にも、著述家、学者、映画製作者など12カ国から30人余りがほとんどボランティアとして参加する。

 特に米国女性運動のアイコンと呼ばれるグロリア・スタイネム(81)の名が名誉共同委員長として上がり目を引く。彼女は1960~70年代の米国のフェミニズム運動を主導した後にも活発な社会・平和運動を繰り広げ、2013年には米大統領が民間人に与える最高の賞である「自由のメダル」を受賞した。11日(現地時間)、ニューヨークの国連本部で開かれた今回のイベントを伝える記者会見に参加した彼女は、「非武装地帯ほど人間を分け隔つ狂気を物理的に象徴する場所を想像し難い。私がそこを歩いて越えるのは非常に重要なこと」と述べたとAFP通信は伝えた。

 スタイネム氏が朝鮮半島問題に深い関心を持つようになったのには、朝鮮戦争で徴兵の通知を受けた高校時代の友人の悲しい理由が背景にあると言われる。イベントの執行委員を務めるチョン・ヒョンギョン米ユニオン神学大教授は、「その友人の父は第2次大戦参戦によるトラウマ(外相後精神的障害)を抱えていた人で、息子の入営通知書を受け取り戦場に送り出すとはできないと思い詰め、息子を殺したうえ自殺したと聞く」と話す。チョン教授は「スタイネム氏は『北アイルランドやリベリアでも女性たちが紛争を終結させるのに大きく寄与をしているのだから、朝鮮半島でできないことはない』と語った」と明らかにした。

 参加者のうちの一人、ウォルト・ディズニーの創業者孫娘であるアビゲイル・ディズニーは、2008年にリベリアの女性平和運動家レイマ・ボウを扱ったドキュメンタリー『悪魔を再び地獄に』(Pray the Devil Back to Hell)を製作しリベリアの平和運動を世に知らせた。また、米国の代表的女性反戦団体であるコードピンク共同設立者のミディア・ベンジャミン、米陸軍大佐出身で2003年にイラク戦争に反対して国務省を辞職したアン・ライトなどと共に、韓国系ではスージー・キム米ラトガーズ大教授、コリア政策研究所共同設立者のクリスティーン・アン、チョン・ヒョンギョン教授などが参加する。

ワシントン/パク・ヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.03.12 22:31

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/682053.html 訳Y.B

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