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韓国最高裁判事候補者、大学生拷問致死事件当時の粗雑な捜査記録が見つかる

登録:2015-03-07 02:29 修正:2015-03-07 06:51
1次捜査の時、起訴されなかったパン・グムゴン
拷問に加担した状況を把握したにもかかわらず
拷問の主犯は別人ではなかという質問に答えず、追及なし
パク・サンオク大法官候補者//ハンギョレ新聞社

 パク・サンオク大法官(最高裁判事)候補者がパク・ジョンチョル拷問致死事件当時いい加減な捜査をした状況が、過去の裁判記録から明らかになった。

 ハンギョレが6日、チョン・ヘチョル新政治民主連合議員室を介して入手した顧問警察官たちの控訴審公判調書によると、当時拘束されたカン・ジンギュ警査の弁護人は、当時検事だった彼に「1月20日、ソウル地方検察庁に送致され、パク・サンオク検事に同日(20日)と1月23日の二回にわたって調査を受けた」とし、パク検事から(2人だけが拷問に加担したかを証言できる)証人等の陳述の信憑性について追及を受けたことがあるのか」と訊いた。カン警査は、「(パク検事が)パン・グムゴンが主犯なのに、なぜカン・ジンギュが主犯とされているのかを追及しましたが、私が答えないでいたら、それ以上訊きませんでした」と答えた。

 パン警長はパク・ジョンチョル氏を直接逮捕した警察官で、1次捜査の時には起訴されなかったが、カトリック正義具現司祭団が1987年5月に「拷問警察官がもっといる」と暴露した後、2次捜査で拷問に加担した事実が明らかになり、他の警察2人と一緒に拘束された。

 捜査記録によると、パク候補者は1次調査時の1987年1月23日、パン警長を参考人資格で調査までしたが、拷問に加担したかどうかについて積極的に訊かなかった。当時パン警長の陳述著書によると、パク候補者は「陳述人はパク・ジョンチョルを調査した事実はありますか」、「暴行したときに合流した事実があるか」など二つの形式的な質問をしただけだ。

 しかし、公判調書を通じて捜査チームが1次捜査の時から拷問加担者がある蓋然性を十分に認識していたにもかかわらず、積極的に捜査しなかった状況が明らかになったのだ。

チョン・ファンボン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015.03.07 01:08

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/681237.html 訳H.J

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