2045年の未来を想像する
「強者の横暴に警告を鳴らすサイレン開発」
「甲(強者)も乙(弱者)もいない世の中を作りたい。“甲の横暴”に対して警告音が鳴るサイレンの開発はどう?」「友達を慰めたり家族を世話するのも賃金労働同様に価値ある仕事ではないでしょうか? すべての社会構成員に“市民手当”が支給されたらと思います」
28日から1泊2日の日程で京畿道安山(アンサン)市の京畿創作センターで開かれた「光復(解放)100年大韓民国の想像、2015ソーシャルフィクション カンファレンス」に参加した20代の72人が暮らしたいと思う2045年の韓国は、「全ての国民が基本所得を受け取り」 「仕事と趣味の境界がなくなり」 「甲乙関係がない水平的な」国だった。
ハンギョレ新聞社と希望製作所が共同主催した今回のソーシャルフィクション カンファレンスは、光復100年になる2045年の大韓民国の未来を想像するために用意された行事だ。 イ・ウォンジェ希望製作所所長は「想像しなければ実現されることもない。私たちが暮らしたい世の中を先ず描き出してこそ、今何をすべきかを知ることが出来る」と説明した。
全国各地から志願した115人のうち、地域と性別、活動背景などを考慮して選抜された72人は、仕事、教育、福祉、民主主義、統一、環境など6領域で現在の不満を吐露して、より良い未来を想像した。 特に参加者たちは今回の“想像乱舞”に参加して、今を生きる力を得たと異口同音に話した。 社会福祉関係の公務員であるイ・ジヨンさん(27)は「生活が厳しく困難な人々に会って現実の壁に挫折していたが、夢見る自由を自分に与えられるようになった」と話し、就職活動学生イ・クンヒョンさん(25)は「世の中で自分が一番大変で哀れだと思っていたが、ここに出てきて同じような境遇の人が多いことを知って、驚きもしたし心丈夫に感じた。一緒に30年後を想像する過程が、あたかも心理治療を受けているようだった」と打ち明けた。
ハンギョレは9日からソーシャルフィクション・カンファレンスで出た青年たちの想像を、新聞とインターネットを通じて紹介する予定であり、希望製作所はカンファレンスで提起された多様な意見を実現するための政策議題を用意する計画だ。