韓国政府高官が北朝鮮を除く6カ国協議当事者の5カ国間で会談再開の方案で事実上合意したと明らかにした。韓米中ロ日5カ国は会談再開方案を早い時期に北朝鮮に伝達する予定とされる。6カ国協議の中心となる当事国は北朝鮮と米国であり、北朝鮮のソニーピクチャーズに対するハッキングなどで中断された朝米間の“探索的対話”が近く再び始動をするのではないかと考えられる。
ファン・ジュングッ外交部朝鮮半島平和交渉本部長は26日記者らと会い、「5カ国間で6カ国協議再開方案に関連した意見がまとまった。この共同認識を適切な方法とチャネルを通じて北朝鮮に伝達する必要があると考えており、北朝鮮が真剣に対応することを願う」と述べた。
5カ国が合意した6カ国協議再開方案の具体的な内容は知らされなかった。だが、これまで中国は協議再開の条件緩和を、ロシアは「条件なし」の協議再開を主張してきており、韓米日が一貫して要求してきた「2・29合意水準」の条件よりはるかに敷居が低くなるものと予想される。2012年に朝米が発表した2・29合意は、栄養支援などと引き換えに北朝鮮が長距離ミサイル発射および核実験猶予、ウラニウム濃縮活動を含む寧辺(ヨンビョン)核活動の中止などを実行することになっている。
6カ国協議再開方案を北朝鮮に提示する経路としては、ソン・キム米国務部対北朝鮮政策特別代表の訪朝が最も可能性が高そうだ。ソン・キム代表の訪朝がうまくいかない場合、北朝鮮側高官が米国を訪問することも考慮される。
北朝鮮が探索的対話の提案を受け入れれば、韓米合同軍事訓練に関わりなく来月中にも朝米がテーブルに座る可能性も排除することはできない。ただし、6カ国協議再開条件が北朝鮮の“期待値”より高い場合、北朝鮮との接触そのものが実現しないこともある。
韓国語原文入力:2015.02.26 21:57