原子力安全委員会(原安委)の月城1号基寿命延長案件審議を控え、環境団体を中心とする市民社会団体他、宗教、学術、文化など各界要人と市民が9日午前、ソウルをはじめとする全国主要都市で同時記者会見を行い、月城1号基寿命延長反対の声を高めた。
核のない社会のための共同行動、環境運動連合、緑色連合などの環境団体は9日午前、ソウル中区のプレスセンターで「月城原子力発電所1号基寿命延長反対国民宣言」の記者会見を行い、「寿命が尽きた月城1号基の閉鎖は、私たちの安全を守る第一歩だ。原安委は国民的要求を受け入れ賢明な決定を下すことを厳重に要請する」と明らかにした。
環境団体関係者は「原子力の専門家たちでさえ月城1号基は最新技術基準が反映されておらず、安全性がまともに検証されていないとして公開討論を要求している状況なのに、原安委が十分な討論と意見集約もせずに月城1号基の寿命延長を強行処理しようとしている」と指摘した。
オンラインで進行された月城1号基寿命延長反対国民宣言には、環境、宗教、学術、女性、法曹、文化、労働など各界の要人と、月城1号基で事故が発生すれば直接的な影響圏に入る蔚山(ウルサン)市民7000人など計1万3409人が参加した。
月城原子力発電所の周辺地域住民たちもこの日、慶尚北道慶州(キョンジュ)市庁で記者会見を行い、「日本の福島で爆発事故を起こした原子力発電所はみな30年が過ぎた老朽原発であることを決して忘れてはならない」として、月城1号基の寿命延長中断を要求した。 合わせて慶州市長には月城1号基の寿命延長反対活動に積極的に取り組み、住民投票を実施せよとの要求事項を伝達した。
「核のない世の中のための大邱(テグ)市民行動」も慶尚北道庁前で記者会見を行い、月城1号基再稼働計画を中断せよと要求した。 慶尚南道脱核連帯などは道庁のプレスセンターで開いた記者会見で「月城1号基の寿命延長は国民の生命を脅かす時限爆弾を古里1号基に続きもう一つ作ること」だとし防災服と防毒マスクを身につけて街頭行進を行った。