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[ニュース分析]それでも朴槿恵大統領は変わらない

登録:2015-02-04 09:06 修正:2015-02-04 09:19
支持率急落に次ぐセヌリ党の反乱
朴槿恵大統領が3日大統領府で開かれた国務会議に先立つティータイムで国務委員らと話している。青瓦台写真記者団 //ハンギョレ新聞社

国務会議では政治発言もなく
国政運営が変わるか今後に注目
キム・ギチュン秘書室長後任人事が焦点
 

 政権与党であるセヌリ党の院内代表選挙で朴槿恵(パク・クネ)大統領と親しくないユ・スンミン議員が圧勝を収めた翌日の3日午後、朴大統領は大統領府で国務会議を主宰した。そのわずか四時間前の国会演説でセヌリ党キム・ムソン代表は「増税なき福祉は不可能だ」と朴大統領の国政哲学を否定した。

 にもかかわらず朴槿恵大統領は政治的に意味がある発言をしなかった。会議に先立つティータイムではゴルフ活性化の話をしていた。朴大統領はこの日、部署間政策調整や大統領府と内閣間の事前協議の強化に言及した。新院内代表が選出された翌日であるのに、党・政府間協議に関する何の言及もなく、党・大統領府に関する発言もされなかった。

 怒っている人より沈黙する人のほうが怖い時がある。朴槿恵大統領は今何を考えているのだろうか? 支持率暴落や院内代表選敗北など悪材が続く朴大統領が、果たして国政運営を変化させるのか政界の関心が集まっている。

 朴槿恵大統領の変化に対する期待と展望は明るくない。「変化しなければならない」とする注文は膨らむ一方だが、「変化する可能性は高くない」という悲観論のほうが多い。ユ・スンミン院内代表はCBS放送のインタビューで「前回の人事で国民が大変な失望をした。大統領の成功、政府の成功に役に立つ、そんな人たちで大統領府と政府を再構成せよというのが国民の要求だ。これを十分に反映した人的刷新案を出せればいい」と話した。大々的な人事刷新を遠慮なく要求しているのだ。 客観的展望でなく主観的期待に近い。

 展望はどうだろうか? セヌリ党議員は口を閉ざしているが、学者からは意見が出されている。キム・ヒョンジュン明智大学教授は変化の可能性は低いと考える。彼は「第一に自分の力量で政権再創出が可能だという判断、第二に今の無力な野党に政権は移らないという観測、第三に2016年の公認権を掌握できるという期待など、現実と相反する誤った確信が変化を遮っている」と分析した。

 セヌリ党で朴槿恵大統領と一緒に仕事をしたイ・サンドン中央(チュンアン)大学名誉教授は交通放送(TBS)の番組「帰宅中にイ・チョルヒです」でこう話した。

 「(院内代表選の結果を)重く受け入れないわけにはいかないが、特別な対策はないだろう。変化する可能性はないと思える。このまま進むであろうし国政はどうにもならない」

 朴槿恵大統領が変われるかどうかは結局、キム・ギチュン秘書室長の後任人事と続く改閣内容によってある程度推測できそうだ。今のような嶺南(慶尚道地域)出身による“秘書型人物”を起用すれば変化はなく、“参謀型人物”を様々な地域から抜てきすれば、それ自体が変化のメッセージになるものと見られる。

 ミン・ギョンウク大統領府報道官は3日朝、人事に関し尋ねる記者に「私が知る限りでは今日そうした特別な動きはない。緊張しなくてもいい」と話した。報道官も内容が分からないということだ。

ソン・ハンヨン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.02.04 08:07

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/676726.html 訳Y.B

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