“チョン・ユンフェ疑惑”後から下落傾向
不疎通イメージや人事問題などが原因
外部要因ではなく大統領に対する失望
国政運営動力は事実上麻痺した状況
朴槿恵(パク・クネ)大統領が危機を迎えている。就任2周年(2月25日)を前に支持率は20%台にまで落ち込んだ。執権3年目に入る朴大統領は国政運営でさらなる困難に直面するものと見られる。
20%台の支持率も驚くべきだが、下落傾向を調べると事態は一層深刻だ。韓国ギャラップの調査で朴大統領の支持率は3週連続で“最低値新記録”を更新している。1月第1週の調査(8日)で40%を記録した支持率が3週間で11%急落した。同期間における否定評価も51%から63%に上昇した。昨年11月第1週の調査の時には肯定評価46%、否定評価42%で肯定評価のほうが高かった。だが、11月末に“チョン・ユンフェ国政介入疑惑”が起きて以後、支持率は持続的に下落し2カ月間で17%も落ちた。支持率下落は一時的でなく傾向的なものであることを示している。
朴大統領の支持率が大型事故など外部要因がないなか、純粋に内部のリーダーシップ要因により急落したという点も、尋常ではない危機的状況を物語る。朴大統領の国政運営を否定的に評価した理由には、「疎通不十分、非公開、透明性不足」、「税制改編、増税」がそれぞれ16%を記録した。続き「人事の誤り」14%、「公約実践不十分、公約に対する立場が変わる」が9%などだった。朴大統領の年頭記者会見は「疎通する大統領」に対する国民の期待に応えられなかったようだ。総理を交替させる一方でキム・ギチュン秘書室長と“大統領府3人組”を留任させ人事でも否定的効果だけを生んでしまった。そこへ年末調整問題が加わり支持率下落を加速化させたものと見られる。
任期序盤で大統領の人気が高くても任期3年目に入れば支持率が下落するのが普通だ。 ところが朴大統領の3年目の支持率は、歴代大統領の3年目支持率と比べてもかなり悪い。執権3年目1分期平均支持率では、金泳三(キム・ヨンサム)37%、金大中(キム・デジュン)49%、盧武鉉(ノ・ムヒョン)33%、李明博(イ・ミョンバク)44%だった。
無論、朴大統領が執権2周年を機に国政運営の方向を大きく切り替えることができれば支持率が反騰することもある。ハンギョレ社会政策研究所ハン・グィヨン研究委員は「朴大統領の支持率急落は今まで積もっていた不満が一挙に噴出しているものと思える。一時的流れでなく大きく崩れだしているようだ」とし「支持度の弾力性が弱まり事実上大統領の国政運営動力が麻痺した状況に近い」と指摘した。
韓国リサーチのキム・チュンソク世論調査担当理事は「短い期間に特別な外部的要因がないのに支持率が急落したのは、朴大統領の認識と能力に対する累積した失望感の表れ」と語り「新しい価値を前に押し出し国政運営の枠組みを根本的に変えなければ支持率を大きく引き上げることはできないだろう」と見通した。
韓国語原文入力:2015.01.30 21:51